▼ したのつづき そう感じたのもつかの間、ギルベルトは覆いかぶさってきてその薄い唇で半開きだった菊の唇を塞いだ。 「んぅーーっ!」 塞がれて満足に言葉も紡げないまま、菊はバタバタと足を動かして無駄な抵抗を試みたが、そこはあっさりとアントーニョに両足首をつかまれてにっこりとほほ笑まれた。 「大人しくしてくれへんと、怪我するで」 穏やかな口調のまま、アントーニョの手が太腿のあたりに触れた。 ギルベルトに食われるような口づけをされながら、菊はびくびくと太腿を恐怖心から震わした。 その気の散りように腹を立てたのか、ギルベルトは舌で無理やり口をこじ開けると、その大きくて分厚い舌を菊の口内で這いまわらせた。唾液がだらりと口の端を伝って、菊は不快感を催した。 「んっ…ふぅ……ぁっ…!」 2014/09/17 22:47 |
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