▼ 聖者の呪い 赤司が見る夢はかつて自分が初めて生を受けたときの人生 そのときにそばにいたのは緑間・紫原 王家の分家の息子だったけど、優秀だったため王候補になって王宮にはいる 王宮の祭司で数百年生きている術使が黒子 赤司は心優しく不思議な少年黒子に惹かれる 黒子も変化のない人生にあらわれた起爆剤みたいな赤司に惹かれる 相思相愛 黒子と赤司がイチャイチャしている間に敵国との戦争がはじまる 魔術師としての才能もあった赤司は武術だけではない魔術をつかった戦術を操りだし、見事に敵国を陥落させていく 相手の国もそろそろ敗走を余儀なくされるかーとなったときに残党が自国に紛れ込み、王宮が襲撃にあう 遠くへ遠征へ行っていた赤司たちは間に合わない 王宮には争い事には関与しない祭司などが残っていて、若き王候補で戦を圧倒的力で制覇していく赤司が祭司の男にうつつを抜かしているとは有名だったので、祭司たちは残党に惨殺されていく 城は警備が手薄になっていて、いろいろな貴金属が盗まれ放火されていく そんななか、ついに黒子も敵国の残党につかまってしまい、ひどい拷問にあう 残党は赤司への恨みを黒子にぶつける 赤司と黒子が恋仲であるとは有名だったので、黒子は性的になぶられる その後、黒子はまたひどい拷問受け少しずつ身体を切断される 黒子は祭司といっても数百年生きる生と死の狭間にいる特殊な人だったので、自分の体だけではなく、魂までも穢れてしまう前に、魂だけ身体から逃げ出させて、精神と身体を分離させる そして輪廻の輪に加わることが出来なくなった黒子の魂は、穢れを受けた身体にはいることも出来ずにさまよい続けてる 王宮に戻った赤司は王宮のなかで惨殺された黒子の姿を見て、容赦なく敵国の兵を拷問した 怒りは収まらず、赤司は穢され抜け殻となってしまった黒子を火葬し弔うが、そのあとは抜け殻のような日々を過ごす けれどある日の夢に、黒子が魂だけの姿となって赤司のもとにあらわれる そんなに苦しめてしまうなら、いっそのことボクのことを忘れてほしいとかなんとかなって、赤司は拒否 だけど黒子は有無を言わさずに赤司の記憶から自分の記憶を消す それからは隣国の女の姫と婚姻を結び、子供も設ける 時々、緑間と紫原が意味深な眼差しを向けてくることは知ってるけど、よくわからない けれどある日、突然その黒子の術が解けてしまう なぜ解けたかっていうと、黒子の身体の穢れが黒子を憐れんだ精霊により浄化されたから 無事に身体を魂と癒着することの出来た黒子は、正式な死を迎えることが出来、輪廻の輪に加わることが出来た それからは赤司にとっては苦痛の日々 いくら黒子がしたことと言えど、数十年も黒子のことを忘れ、平然と家族をつくって幸せな日々を過ごしてしまったことに 黒子を後追いすることも考えたけれど、自然な死ではない死を迎えてしまえば、しばらく輪廻の輪に加わることが出来ないとされていることを知っていた赤司は断念 それからは死が訪れることを願いつつ、いままで以上に仕事に打ち込み、黒子の墓をつくった 毎日訪れる 緑間と紫原も、赤司が普通の生活をおくっていたことに安心はしていたが、忘れられてしまうのもかわいそうだと黒子を憐れんでいたため、なんだかんだそれでいいとかおもっちゃう 赤司は老衰による死の間際、自分の娘にある願いを託す それは輪廻転生を遂げた黒子に会うことが出来たら、自分に会うことなく死なないようにしてほしいという願い 赤司の娘はその願いを聞き入れる そして赤司は死亡 輪廻の輪に加わり、再び生まれるのを待つ 2014/07/26 17:04 |
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