君はふたり2(R18)

「ごめんなさい兄さん…。私、いると思わなくて……」
熱くなっていく頬を感じながら、菊は視線を合わすことが出来ずにそろそろと後退した。
びしょ濡れになった制服のワイシャツが肌に貼り付いて気持ち悪いが、しばらく部屋で待つしかないだろう。
そう思って踵を返そうとすると、菊はアーサーに手首をつかまれた。ぎゅっと爪が食い込みそうなほど強いそれに、菊は顔をしかめた。

「痛っ……兄さん?」
驚いて菊が顔を上げると同時に、菊はバスルームへと引き込まれた。もつれた足のせいで立てなくなって、菊はアーサーの胸の中へと倒れこんだ。

「あ……に…さん…………?」

普段とは違うアーサーの雰囲気に、菊は目を見張って見上げる。
無言で見下ろすアーサーの表情からは、わずかな興奮と羞恥がうかがわれた。
そして、次に言葉を発する前に、菊はアーサーに唇を奪われた。

「んっ…んんぅ! あっ…! んやぁ……っ…ふっぁ……んっ!」
息つぐ間もなく菊はアーサーにキスされ、菊は苦しげに呻きながら呼吸する。
楽に呼吸が出来ないせいでだらだらと涎が口からこぼれ出し、自由にならない足がいよいよ力を失って、座り込んでしまいそうになる。
だが、手を腰に伸ばしたアーサーががっちりと菊を受け止めているせいで、菊はアーサーへと身体を押し付けながら密着する羽目になっていた。
シャツ越しに感じる固い男の身体に、菊は真っ赤になりながら抵抗した。

「やだっ…なにするんです! 兄さぁっんっ」
ぱっと顔を背けてそう言うが、すぐに顎を捉えられて再度唇で塞がれて菊は涙をぼろぼろとこぼしながら身をよじった。

いつの間にか、アーサーの手は菊のシャツへとの伸びていた。ボタンを外す行程すら煩わしいと言いたげに、菊の大きく実った乳房を鷲掴んだ。ぎゅっと、痛いほどに強く揉まれて、菊は「やだあっ」と叫んで逃げようともがくが、アーサーの腕の中からは圧倒的力により逃れることが出来ない。
シャツの上から執拗に揉まれ、菊はアーサーを押しのけようと手でどかそうとするがアーサーはものともしない。

「菊、菊が悪いんだ……」
「やぁ……やめてぇ、にいさぁん……」
両乳房をぎゅっと中心に寄せるように揉まれながら、菊は喘いだ。
つけたままだったスカートもアーサーの手によってめくられ、むっちりとした太腿はアーサーの引き締まった太腿に撫でられるようにされている。

違う動きを見せたアーサーに、菊ははっとして悲痛な声を上げた。
「待って! やだっ…やめて兄さん!」

菊の静止の声も空しく、シャツはアーサーの手によって引きちぎられるように取り去られた。
雨と汗によって貼り付いたキャミソールが胸の形をはっきりと浮き上がらせている。
ひっくひっくとしゃくり上げながらアーサーを菊は見つめた。菊は訳が分からなかった。まるで別人のように自分に襲い掛かってくる兄の姿に、だ。

「ああ、菊………」
陶酔感をにじませた声で、アーサーはまた菊の胸元へと手を伸ばした。隙間から素肌へと伸ばされていく手に、菊は悲鳴を上げた。

「あっ…やあぁっ………!」
入り込んだアーサーの手が、撫でまわすように下着の下で這う。
ぷっくりと膨らんだ乳首が掠めるようにアーサーの指に引っかかり、菊はびくりと身体を震わした。じんわりと身体の奥が疼く感覚に、菊は涙をまたこぼした。

「あんっ…ああぁっ…や、ぁっん……!」
「菊、」
啄むように唇に触れられ、菊は熱のこもった吐息を漏らしながらアーサーにしがみついた。
雨で冷え切っていた身体はすでに燃え上がるように熱くなっており、きゅうきゅうと感じる下腹部に、菊は瞼を伏せた。

その間にも、アーサーの手は下着へとかかっていく。
ブラジャーのホックがアーサーの手によって外され、キャミソールごと取り去られた。
十五歳にしては大きすぎる乳房が、飛び出してぷるんと揺れた。

「に、にいさぁん……」
甘えたような声を出されて、アーサーは思わず腰に熱がたまっていくのを感じた。
眼前で手酷く犯され真っ赤な頬をしてこちらをじっと潤んだ瞳で見つめてくる姿に、アーサーはとてつもなく興奮していた。

「こんなに大きくなって…」
そう言いながら、アーサーは菊の胸へと手を伸ばした。
最初は優しく、けれどもすぐに激しく掴んだアーサーに、菊は「ああぁん…」と喘いだ。

「心配なんだ、菊……」
大きな菊の胸を鷲掴んで、左右の乳首を合わせるように中心に寄せて離すとぷるんと揺れて元の位置に戻る。
「お前が、こんな風に見知らぬやつにされないかって」
アーサーが菊にのしかかり、逃げられないように手足を押えこんだ。

その口元は、菊の赤く色づいた乳首へと向かう。
アーサーのすこし大き目の厚い舌が、菊の乳首を含む。じゅるじゅると音を立てて唾液を絡ませて吸うアーサーに、菊はびくびくと腰を震わせた。

「あっ…ああんっ……やあぁん……んんぁ…!」
鼻の抜けるような吐息と喘ぎに、アーサーは興奮した。

「俺がお前のことをこんな風に見てるように、他の男も見てるんじゃないかって……」
アーサーの膝が菊の秘部を乱暴にぐいぐいと押した。
その容赦のない刺激に、菊は涙をこぼす。

「やっ…にいさ、痛いのぅっ………やだぁっ…」
「ごめんな、菊」
頬と額にキスを贈って、アーサーは微笑んだ。
そして今度は指を秘部に伸ばして下着の上から敏感な尖りをつまんだ。

「きゃあんっ!」
菊は電流が走ったように身を震わした。飛び跳ねるように動いた身体のせいで、乳房がぷるんと揺れる。
その光景を舌なめずりしてアーサーは眺める。

「気持ち良いのか? 菊…」
にやりと笑えば、菊は顔に火がついたように一瞬で赤みを増した。

「そんなわけっ……」
唇を噛んで否定の声をあげるが、アーサーはさっぱり聞いていない。機嫌良さげに笑うと、下着をずり下げて秘部へと指を滑らした。
すっかり濡れそぼったそこに、アーサーは菊へと声をかけた。

「ははっ。もうどろどろだ…菊、感じてるんだな」
くちゅくちゅとしつこいくらい水音を立てられ、菊は羞恥でどうにかなってしまいそうだった。
自分の恥ずかしい部分を好きなようにいじられて、尚且つ見せつけられている。
きらきらと光る指をアーサーが菊に見せつけるように舐め取られた瞬間に、菊は顔を手で覆ってしまいたくなった。恥ずかしくて恥ずかしくて、見ていられなかった。

それでもアーサーはやめない。菊がやめてほしいと懇願しても、構わずに菊のその成長し熟れた果実のように熟した身体を味わう。
少女の若い匂い立つような色香に、アーサーは酔ってしまっていた。

「いつもお前が無防備にさらすから、俺は困ってたよ」
アーサーはそう言って、つんと上向いて乳首を尖らせている乳房を噛むように舐める。
乳首をちゅうちゅうと吸いながら、歯で噛む。真っ赤に染まっていた乳首が、一層色に染まったように思える。

「ああっ…んぅ、やぁんっ」
足をアーサーの手により曲げられ、菊は息苦しく呻いた。
明るい照明の下、菊はアーサーに秘部をすべてさらけ出すような態勢を取られて、抵抗した。

「はっ、はずかしいぃ…やめてぇ……」
「ああ、菊。すごい綺麗だ……」
感嘆のような声を上げられ、菊は真っ赤になって首を横に振った。
この態勢からでは自分では確認出来ないが、普段誰にも見せないような部分がさらけ出されているのは明白である。
ひくひくと蠢くそこに、アーサーはずぶりと一気に三本を指を滑らした。窮屈なそこに、アーサーは無理やり入れ込む。

「だめぇ、やだあ……痛いぃ…抜いてくださいぃっ……」
押し寄せてくる異物感に、菊は我慢できずに叫んだ。
普段自分でも触れないようなとこに他人の指が入る感覚について行けずに、泣いて懇願する。

「熱いなあ、菊……ここに俺のが入るんだ…」
嬉しそうに目を細めて言うアーサーに、菊は後ろに下がろうとするが、狭いバスルームの中に逃げ場はない。むしろアーサーを誘うように見せてしまったその動きに、菊は気づかなった。

「大丈夫だ…菊。最初は痛いけど、段々と気持ちよくなる……」
ねっとりとした口調で言うアーサーに、菊は一度震えてから悲鳴を上げた。

「いやあああっっ……入れないでぇ、兄さん」
「心配しなくていいよ、菊」
額にキスを贈られ、菊は恐怖のあまりに震えてしまった。
その怯えに気づきながらも、アーサーは微笑む。

「菊の処女、菊の処女……だーれにもあげない。俺がもらうんだ」
にこにこと少年のように微笑みながら見下ろすその姿に、菊は一層悲痛な声を出す。
それでもアーサーは構わずに、菊の震えている足を押し上げると、ぴくぴくと熱くなっている秘部に肉棒を突っ込んだ。
ぐぷぐぷと先走ったアーサーの精液と菊のとろりとした蜜液が絡んで、卑猥な音を立てて音をバスルーム内に響かせる。

「ああん…やぁん……あんっ…やああぁ……」

腰を前へ前へと押し進み抜き差しを繰り返しながら肉棒を出し入れする。
太いその肉棒が襞に引っかかるように刺激を与え、菊は涙をぼろぼろとこぼしながら喘いだ。
アーサーの肉棒が奥へと進む度に身体に訪れる痛くて辛いが身体が熱くなってしまう刺激に、菊は抵抗しながらも酔ってしまう。

「くっ…あ、……狭い、な…っ」
「やぁあん……痛いのぅ、っにいさっ……」
そう言いながらも、菊は身体の奥できゅうきゅうと疼いてしまう感覚に混乱していた。
頭の中が押し寄せてくる快感でどうにかなってしまいそうである。

「はっ…菊、搾り取るみたいにお前のここが、締め付けるっ……」
腰を振りながらアーサーは笑った。
その言葉に、菊は真っ赤になりながら嬌声を上げる。
「そ、そんなことぉっ……言わないでぇっ」
ずりゅずりゅと音を立てながら菊は揺さぶられる。
その腰の動きに合わせて、大きい乳房がぶるんぶるんと揺れている。

「良い眺めだ」
にやっとだらけた顔で言ったアーサーに、菊は首を横に振った。
「やっ…見ないで……っ…」
アーサーの腰の動きが一層激しくなり、菊は喘ぎながら悲鳴にも似た声をあげる。

「ああん…にいさっ、あんっやあぁぁあん……!」
「…っ………菊っ…!」
子宮がアーサーの肉棒が推し進められるのと共に疼いて仕方がなく、菊は切なげに声をもらす。
きゅうっとアーサーの肉棒を締め付けるように収縮したあと、菊は身体を震わした。絶頂を迎えたのである。

「あっ……くっ………菊ぅ……」
それと同時に、アーサーが腰の動きをやめて身体を震わした。
びゅるると肉棒から射精され、精液が菊の秘部で出される。温かい精液がほとばしる感覚に、菊は目を見開いて弓なりに身体を仰け反らせた。

「熱いぃ……やだあ、ナカにぃ…っ……」
力なくそう言って倒れこんだ菊は、そのまま意識を飛ばした。

アーサーは、そんな菊を抱きかかえ、ぎゅっと抱きしめる。意識を手放した菊は、アーサーにされるがままである。

「愛してるよ、菊……」
艶やかな黒髪を撫でて、アーサーは幸せそうに微笑んだ。

2013/11/17 19:05



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