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(アニメ・ワンピース458話にもし夢主も居たら、の小話)
「青雉大将!青雉大将!」
声を荒げて執務室に入ってきた海兵。 彼は入ってすぐ、執務用の机の前に一際大きな体が横たわっているのを見つけた。
「なに?起きちゃうじゃないの」
ゆっくり何かに気遣うように体を起こしたクザン。
クザンが布団代わりにしていた将校コート。 海兵はその下でまだ寝息をたてている貴方がいるのに気付いた。
「申し訳ありません。しかし、センゴク元帥が今すぐに、と・・・」
「仕方ねェなー。もう、人がせっかく気持ちよく昼寝してる時に」
あくびをしながら愛用のアイマスクをおでこにずらした。
さて、とクザンが立ち上がろうとしたとき、貴方が小さく声を漏らして身動いだ。
「ん、・・・クザンさん?」
眠いのか、コートを顔の近くまで引き寄せてもごもごとしている。
「ごめんね、起こしちゃって。ちょっとセンゴクさんとこ行ってくるわ」
「ふぁ・・・私も行きます」
貴方は将校コートに包まったまま上半身をゆっくり起こした。 ふらふらと安定しない貴方の頭を、クザンが優しく撫でる。
「ついてくるならホラ、しっかり目を覚まして。」
「ふあい」
(・・・)
むぎゅう
寝呆けたままの貴方に、クザンが抱きついた。
「クザンさんあったかい」 「センゴクさんには悪いけど、もっかい寝るか」
「困ります!!!」
二人のやりとりを顔を赤くして見ていた海兵が「それだけは!」と泣き付いた。
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mokuji |