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ホテルに着くと、オーナーが顔をひきつらせてスズを見た。

(さっきあれほど・・・!!)
(ごめんなさい、オーナー・・・)


ドフラミンゴの腕の中で抵抗することに力尽きてぐったりしながらスズは考えた。

(殺されることは・・・きっとないと思う。でもただじゃ解放してくれそうにもないわ・・・。
どうしたらいいの・・・オーナー・・・!)

泣きそうになりながらオーナーのほうへ視線を向けているスズに気づいたドフラミンゴは
すこし腕に力を入れて強く抱きかかえた。


「こいつちょっと借りてく。」

「!」「!」

2人は突然のことに驚いてドフラミンゴのほうへ目を向けた。


「問題ねぇだろ?」

「は、はい!でも・・・」

「なんかあんのか?」

「いや、あの・・・」

オーナーとドフラミンゴの牽制。
もちろんオーナーがドフラミンゴに勝てるわけがない。

「オーナー・・・」
目を伏せながら冷や汗を流すオーナーを見て、スズはとても申し訳なくなった。

(オーナーがなんていっても、オーナーを殺してでもきっとこの人は自分のおもうようにする・・・このままじゃオーナーが危ない!)


「あのっ、オーナー!」


スズの声にオーナーは顔をあげる。


「私なら大丈夫です!」

にっこりと笑うスズにオーナーは何も言えず、ただ心配そうに見つめた。


「フッフッ!なかなか自分ってモン弁えてるじゃねぇか!ますます気に言ったぜ!
そういうことだ、しばらくこいつは俺の部屋で預かる。一番高い部屋空けな!」

釣り上った口をさらに釣り上げてそう告げると、スズを床に降ろし、自分は上へと上がる階段へ歩いて行った。


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mokuji

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