一方そのころ、クザンはというとセンゴクに呼び出されていた。

「なんの用ですか」

「・・・サクラは?」

「今日はまだ見ていません。まだ寝てるのかな」

「お前のサボリ癖が移ったか・・・」

センゴクは顔を右手で覆った。


「まぁいい。先にお前に言ったほうが話は早いだろう。」

「?」

「政府関係のパーティがあってな・・・。それにサクラを行かせてほしいんだが」

「それ、別にスズちゃんじゃなくてもいいんじゃないの?」

「少将以上の階級を持った女と言えば、目ぼしい奴がサクラしかおらんかったのだ。」

「え?おつるさ「あれを着ろなんて言えると思うか」

センゴクが指さした先には、蓋の少しあいた箱。
横に大きいが薄いその箱からピンクの布が見えていた。

「開けていいんですか?」

センゴクの了承を得て、クザンは蓋を開けた。
中にはピンクのドレスが綺麗に折りたたまれており、どう見てもおつるさんが着るにはあまりにも派手であることがすぐに分かる。


「あー・・・」

言葉になんと表せよう。

「・・・スズちゃん似合いそうですね。可愛いかんじ、だし、」

「サクラなら、まあ、大丈夫だろ」

お互い何を考えているか分かった上での詰まる会話。



((これは・・・ちょっと、))


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mokuji


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