午後の柔らかな日差しが差し込む廊下を、スズは跳ねるように歩きながら青雉の執務室を目指す。


(やっと、やっとこのマリージョア名物の紅茶をいただけます・・・!)

「ひゃっほーう!」


周りの海兵がビクリと驚き、スズを訝しげな目で見た。






トントン

「失礼します。」


「あ、お帰りー。」
「よかったぁ!」

部屋にはいるなり、スズは胸をなでおろした。

「どうしたの?」

何も分からないといったふうに青雉は尋ねる。

「ガープさんから紅茶をいただきまして、クザンさんといただきたいな、と思ったので。
執務室にいてくださってよかったです!」

「へぇー、ガープさんもう帰ってきてたの」

「はい、さっき到着なさってましたよ」

「明日からまた仕事かァ・・・」

不自然に顔をそむけた青雉に一応、スズは釘をさしておく。


「仕事。ちゃんとしていただきますよ?大将・青雉?」

「善処する」


あまり信用のならない約束が交わされた。


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mokuji


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