午後の柔らかな日差しが差し込む廊下を、スズは跳ねるように歩きながら青雉の執務室を目指す。
(やっと、やっとこのマリージョア名物の紅茶をいただけます・・・!)
「ひゃっほーう!」
周りの海兵がビクリと驚き、スズを訝しげな目で見た。
トントン
「失礼します。」
「あ、お帰りー。」 「よかったぁ!」
部屋にはいるなり、スズは胸をなでおろした。
「どうしたの?」
何も分からないといったふうに青雉は尋ねる。
「ガープさんから紅茶をいただきまして、クザンさんといただきたいな、と思ったので。 執務室にいてくださってよかったです!」
「へぇー、ガープさんもう帰ってきてたの」
「はい、さっき到着なさってましたよ」
「明日からまた仕事かァ・・・」
不自然に顔をそむけた青雉に一応、スズは釘をさしておく。
「仕事。ちゃんとしていただきますよ?大将・青雉?」
「善処する」
あまり信用のならない約束が交わされた。
*prev next#
[ 16/80 ]
mokuji |