13:胸のひっかかり


何度かの遠征を終えた昼下がり、ガープとセンゴクが海軍本部に戻ってきた。


「スズ、すまんかったなぁ!ほれ、土産じゃ!」


手のひらサイズの紙袋をぽいとなげるガープ。
スズの手のひらに固いものが当たる感触がする。


「わぁ!ありがとうございます、ガープさん!」

なんだろう、とスズがいそいそ紙袋を開けると中にはアルミ製の丸い缶のようなものが入っていた。


「これ・・・もしかして!」


「お前、前からずっと気になっとっただろ。やっと見つけてのう。」


「うわぁ・・・!ありがとうございます!!
では、さっそくご一緒にいただきませんか?」


「あー・・・すまんが、わしはあんまり紅茶は苦手なんじゃあ」

「うー・・・そうですか、残念です・・・」

しょんぼりとするスズの頭をガープはぽんぽんと撫でた。


「あいつと一緒に飲め」

「?」

「青雉がおるじゃろ」

「でも・・・クザンさん、部屋にいるかなぁ・・・」

「おらんかったらコビメッポでも連れて行け」

「うん!そうする!」


「わしは執務にもどるが。スズ。お前は今日一日休みじゃ。」

「え?いいんですか?」

「ええぞ。問題ない。もうセンゴクに言うた。」

「ガープさん大好き・・・!!」


スズはガープに抱きついた。
ガープはその衝撃を微動だにせずに受け止めた。


「その代わり、ちゃんと明日から仕事しろ?」

「はい!バリバリ働かせていただきます!」


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mokuji


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