「お疲れ様です、スズさん!」

「ん、おつかれさまー」

血にそまった服を抱えながら、スズは声のするほうへ振りむいた。

そこには、目隠しのような布を巻いたサラサラの髪をした部下のヘルメッポがいた。

「今日のスズさんすごかったですね!!」

ヘルメッポは意気揚々とスズに話しかける。

「そんなことないよ。通常営業!」

「ご謙遜を!
足もとから崩れてく海賊を尻目にその後ろの海賊をバッタバッタと倒していく姿!!くーっ!かっこいい!」

「ふふ、ありがと」

「痛くないんですか?!あんなにグサグサ刺して・・・。」

「痛い・・・けど、慣れたかなぁ」

「うわー俺には想像できねぇや」


ヘルメッポはゾクリ、と震えあがった。


「今度手合わせでもしようか?素手で。」

「ホントですか。ぜひ!」

「コビーも混ぜて2人でかかってきなさいっ」

「それはいくらスズさんでも危ういですよー。俺ら最近ぐんぐん伸びてますからね!
じゃ、俺失礼します!また!」

「はーい」



「またねー」とスズは走り去るその背中に手を振った。


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mokuji


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