「はっ・・・む、」

ピチャリ、クチュリ、と音を立てながらキスは濃厚なものへと変わっていく。
息をするより舌を交わしたい。
そんな気持ちが先行するように、クザンの舌がスズの口の中でねっとりと彼女の舌を追う。

「ん・・・ん・・」

「・・・、」

鼻で息をすることも忘れ、スズもクザンの舌を撫でるように舐めた。

「もっ・・・」

流石にそこまで長時間無酸素でいられるわけもなくスズはギブアップを伝えるためにクザンの首を後ろをぎゅっと握った。

名残惜しそうにクザンは口を離す。

「もうだめ?」

「・・・、はぁ・・苦し・・」

肩で息をするスズの白い乳房にクザンは手を伸ばした。

「・・・気持ちよかったの?」

ピン、と立った中心を指の腹で押さえる。

「うん、クザンさんとのキスは気持ちいいですよ」

「そう。」

クザンは嬉しそうに笑ったあと、触れるだけのキスをしてスズの肩に顔を埋めた。


(いい匂い・・・)


「クザンさん、お腹に当たってます」

「?」

「あったかいのが当たってますよ」

すんすん、とスズの匂いと酒の匂いに酔いしれているクザンの、既に硬くなったそれがスズのお腹に当たっていた。


「えっちなのはよくないですよ」

ふふふ、

スズは宣戦布告ともとれる挑発的な笑みを浮かべた。


「・・・そんなことするからでしょう」


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mokuji

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