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江南は怖い話が大好きです。しかし、お化けが怖くて風呂に入れなくなることも屡々。
ある日、2ちゃんねるの怪談スレをみていました。でも知ってるものばかりです。
おもんねぇなあと思ってたら、
オ〇〇ロ
の文字が。
(何だこれ)
初めて聞いた名前?です。
その後のログを読むと、それは『名前を聞いたら夜中家に来て、2回ノックする』お化けらしい。
『さっちゃん』や『仮死魔レイコ』の類だ。
─────絶叫。
江南はこれ系の話が大の苦手。
「うわぁぁ!どうしよう忠志(妹)!琳檎(妹2)!」
ペンネームを聞いた所上記の様でした。
「うるせぇよ一哉(殴)」
マジ怖い。
そんな感じでオ〇〇ロに怯える恐怖の日々が始まりました。畜生2ちゃんねる。でもレポートに役立ったから大好きだ。
ログを更に読み進め、「忘れた頃に来る」「一度来るともう来ない」情報ゲット。
体験した人の話では、「ひたすら2回ずつノックする」らしい…。
コンコン…コンコン…
コンコン…コンコン…
知らなきゃ良かった。
「怖い〜!トイレ付いてきてくれK(友人)!」
「…個室はひとりで入れよ?」
学校でも変わり無し。女子の会話なんてこんなもの。
しかし、5日経とうが、オ〇〇ロは来ない。
5日も経てば、来ると思ったのだけど。…来ない。
ガセだと確信したので、安心して友人に話す。ひとりは〈見える〉人、M。もうひとりは、全く〈見えない〉N。この取り合わせは偶然だ。体育で握力測定の順番待ちをしていた時だから。
二人は、大して怖がってはいなかった。つか、信じちゃあいなかった。
来なかった、と言ったのだ。俺は、ちゃんと。
オ〇〇ロの名を伝えて。
数日後。
「一哉!来たよ岡村!」
Nが言った。
「……はん?」(俺
「オ〇〇ロじゃねえの?」(M
「そうそれ!」
「間違えんなよー。……で?どんなんよ?」
「あたしも来たよー」とはM。「何かね、窓コンコン言うから弟かと思って『うるさい!』っつったら逆の窓からドンドン言ってきた☆」
『☆』じゃねえよ!
「怖いじゃんM!」
「いや全然。画面にノイズ入ったのが怖かった」
「バグやん!」
Mは日常茶飯事らしい。
しかしNの方は〈見えない〉人だ。期待していいかもしれない。
以下、Nの話↓
お風呂に入ってたの。で、髪洗ってて怖くて。もう、早く終らせようってガシガシ洗ってたら、
コン コン
ドアを見ても誰もいないの。
コン コン
来たな、って思った。
怖くて、とにかく怖くて、でもまだシャンプーの途中だし。
パニクった彼女が叫んだ言葉。
「あたしの裸見たら目が腐るよ!!」
音はぴたりと止んだ。
…意外と面白く嘘臭く気のせいともとれるでも面白いので良しとしよう。(フォロー)
信じてますよ?(棒読み)
それはともかく、本当に来る(?)とわかり怖さは頂点に。
オ〇〇ロに怯え、お風呂もぱぱっとすませ、トイレも犬を連れて入る。
「……バカかお前」(妹
「お前にこの恐怖がわかるかあ!」
…どうせ死ぬまでチキンです。
そんなこんなで数週間。来ない。
…嘘か?オ〇〇ロは来ないのか?油断は出来ない。が。
迂濶にも油断してしまった訳で。
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[mokuji]
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