2 何かいる

私の小学校時代の友人Rは霊感がある、らしい。
しかし今考えたら小学生にして厨二病だった。
私は影を操れて、Kちゃんが泣くと雨が降るらしい。そんな事を小学3年生で言っていた。

それは流石に信じてなかったが、霊感は少し信じてたし、タロットも慣れていて凄かった。当たるかどうかは別として。

そんな友人R、実家から徒歩3分の距離に住んでいた。
私は頻繁にRの家に遊びに行っていたが、Rはなかなか我が家に来なかった。
RはPSとSSを持っていて、我が家はSSとSFCだった。だから来ないのかな、と思ってた。
鉄拳3、サクラ大戦を良く二人でやった。ブライアン、レニが共通で好きだった。どうでもいいけど。

しかし理由は別のところかもしれないと、数年後気付く。

Rは霊感があると書いたが、中学生の時に私の家に霊がいると言い出した。私は怖い話は好きだが、実際に遭うのは当時から嫌だった。
だから、「妹に言ってw」と言った。妹はRからそれを聞いて、私には言わなかった。風呂とトイレについていくのが嫌だったんだろうw

数年後、私とRは卒業し、別の道を歩んだ。ちなみに小中高の12年間中11年同じクラスだったw
本当に縁が深かったと思う。

妹も高校生になり、霊感があると云う友人を家に連れてきた。
その子も「この家に霊がいる」と言った。私は場所は聞かなかった。と云うか
「一哉は怖がるから」と妹が制し、また妹だけが聞いた。

「…Rちゃんと一緒だ」

妹が呟いた。
マジで聞かなくて良かったと思った。
一応言っておくが、友人Rと妹の友人は面識が無い。

そしてまた数年経った先日、実家に多分もう行くことは無いので妹に訊いてみた。

妹「一哉怖がるじゃん」
私「いや、多分もう行かないし」
妹「行くかもしれないよ?」
私「あの家に行く時はひとりじゃないもんw」
そこで私は過去に書いたかどうかは覚えてないが、階段を上がる足音がしょっちゅう聞こえていた事を思い出す。
しかし階段じゃない。
元々暗いあの家で、一番暗いのは、
私「……階段横。の衣装おいてるとこ?」
妹「そこだよ! 何でわかった?」
私「いや、何かもうそこしかねーじゃんって思った」


階段横は玄関からすぐだ。
Rはそこが怖かったのかもしれない。


ついでに、階段横の衣装置き場は元々通路で、茶の間を介せば行けるので塞いだらしい。
確かに、通路だった記憶はある。

その会話を横で聞いていた母が言った。

母「…じゃあ、塞いじゃいけない通路だったって事?」

……………………。


もしかしたら、今も溜まり続けてるのかもしれない。

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