眩む日々


追憶の片鱗
眩む日々
殺人的な君の熱で
夜の空気を泳ぎ切れ


痺れる為の場所を探して
回遊する少年達
向こう側から来た男が
河口で電流を注ぎ込む


巻き込まれたなら
つまらない苛立ちが
指先まで巡るような泥の上で


僕らの翻弄される日々が
乾ききった隙間に
また流れて流される





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