ここで無限を知って 夜の帳が降りる時を数えた 目を閉じたまま眩しさを浴びて 燃えるオレンジに歯を立てるような それは七重の鉄壁に似てるから ここで無間に爪弾く艶音 世界は、 僕は、 あなたは、 いつも四隅の犬を従えているのだろう 怖いもの知らずの君は笑い 訳知り顔で歌ってる “ここと向こう側には違いなんか無くて 覚めない夢幻が 私達の触発した琴線を飲み込もうと 口を開けているだけ" 僕は鼓動のリズムを頼りに 無弦の音を聴き さ迷って いつしか疲れ果てて眠るまで 束の間の果実を食み 満たされない空腹の ひとを失わない為の飢餓を行く |