Protista
穢れ無き夕闇を背に解き明かす
風が吹けば殺される葉脈を血に這わせて
植物みたいな沈黙をひとつ飲み込む
何者でも無いならきっとここで
感受性、狂おしく欲するということ
音も無く浸透する夜の渇き
透明な言葉で異なる意味を幾つも探していた
もしも光が在るのなら
僕の愚かさを焼き尽くす程強く
それを欲するということ
水の玉が転がり落ちていく様は
なんて純粋で可笑しく、脆く悲しいのだろうと
そうでなければ
何もかも無くさずにきっとここで
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