Ash Wednesday
擦り減らした踵から着地
エンジンの調子は良好で
いつもの場所で気付く雨
羅針盤がぐるぐる廻った
タイルの光は霧を纏う
深い青に染まる前に
水滴が楽しげに歌った
俺達は空で生まれたのだと
ご覧、
あれが僕が付けた傷痕
闘魚の尾のフレアのように
美しく揺れて咲き乱れる真実
聞け、
ひとつの闘争する獣の叫び
ふたつのベル
三番目の住人が、彼の扉を開くという事を。
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