「紅白微妙だったなぁ」
「年々面白くねぇよな」
「幸子の衣装はアレだったな」
「あぁ、アレだった…」

キッドの部屋でコタツに落ち着きながら大晦日の夜を過ごしている。
紅白を見終わりさてと腰を上げたキッドは鍋に張った出汁を温め始めた


「初詣いつ行く?」
「あー…面倒くせェ、寒ぃし…ネギと、他は?」
「揚げとー…天かすと、ユースタス屋のちゅーで」
「…」

今年も残すところあと数分。部屋には沈黙が流れ、ローは怒らせたかな、とキッドの背を眺める
くるっと振返り眉の無い眉間にギュッと皺を寄せ、両手の丼を少々荒くテーブルに下ろしコタツへは入らずにローの側に膝をつく

「ユ、スタ…」
「…ん、」
「…へ?」

胸ぐらを掴まれると思い身構えたローだったがキッドの行動に目を丸くする
少し突き出された唇そわそわと肩を揺らす仕草

「蕎麦…伸びるっ」
「あ、あぁ…んじゃ」

恥ずかしげに急かされローは返事と共にキッドの唇を啄んだ

「…最高の年越しだな」
「るせぇ」

照れた顔のままさっそく蕎麦を食べ始めるキッドを見ながらローは笑い、新年へのカウントダウンを聞きながら蕎麦を啜った






『…2、1‥0、新年明けましておめで…』

つけっ放しのテレビから祝いの声が上る

「明けたな」
「だな」
「ユースタス屋、」
「ん…?」
「今年もよろしく」
「…よろしく」










新しい年もずっと隣りに!


 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
因みに管理人紅白は観てません^^

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