なんだってするよ。あんたが好きだから




グシャッ。
水分を含む"ゴミ"が汚水を散らしながら断末魔をあげる

「あぁ…靴が汚れたな」

口許に笑みを浮べながら男、トラファルガー・ローは低く呟きザリザリと靴底を均した

「あいつ汚ぇの嫌がるからなァ。」

買い換えて行こうか、気に入っていたんだが
変わらずの笑みを携えさながらふ、と溜め息を残し路地の暗がりから明るい陽の下の喧騒へと紛れて行った





「ただいまユースタス屋」
「…今日こそ、死んだもんだと思っていたがな」

ローの行き着いた先はとある高層マンションの一室。
そこには目に鮮やかに止まる赤い色の髪をした男がいた
ユースタス・キッド、彼はこの部屋の主であり、またローの飼い主でもある

「頼りにされてねぇなぁ…アレくらいちょろい」

椅子に座るキッドの背後へ回りローは甘えるようにすり、と頬を寄せキッドは少しうざったそうにそれを横目で見るが咎めるまでには至らなかった

「なァ、ユースタス屋…ご褒美は?」
「はっ…盛んじゃねェよ駄犬が」

身動ぐキッドの身体にローは手を這わせシャツの上から腹筋の凹凸を辿り胸元へ、そして指先に引っ掛かる突起を軽く摘みながらキスをしようと顔を寄せる

「…待て」
「なんだよ…」

唇が重なる寸前に掌で顔面を覆われて押し退けられローは不満そうに唸り眉間に深い皺を刻むがそれでも言われた通りに待った

「鉄臭ぇんだよ…気持ち悪ぃから風呂に入ってこい。それと、なにも喰ってねぇだろうなテメェ」

顔面を掴む手を滑らせキッドの親指がローの唇を割り指の腹で歯列をなぞって行く

「ん、"喰っれ"らいっれ…ユーふタスやに、…嫌われたくねェからな。な、風呂入るから一緒に入ろうぜ?頭洗ってくれよ」

口内に入ってきた指を食み舐めながらローはねだり、それに飽きるとグリグリと頭を寄せる
その行為に心底迷惑し大袈裟に舌を打ちながらも腰をあげキッドは背にローを引っ付けながら風呂場へと向かった







ローの頭を洗い終え清潔になったそれにキッドは満足して湯船に浸かっていると覆い被さってきたローにねっとりと濃厚なキスを仕掛けられ、ポタポタと唾液を零しながら舌を絡め取られる
キッドは暫くローを好きにさせやっと糸を引きながら唇が離れたかと思えば太股に擦り付けられる熱にキッドは溜め息を付いた

「たく…我慢ってもんを知らねぇのかテメェは」
「フフ、お前のバカ犬だぜ?ユースタス屋…我慢なんて寝たら忘れっちまうさ」

ベロリとキッドの頬に流れる汗を舐めながら低く笑いローは勃起したペニスを今度はキッドのペニスに擦り付けうっとりと目を細めた

「去勢でもするか、テメェ…」
「うっわ、絶対ぇやだね…そんなんされたら舌噛んで死ぬ」
「別に止めやしねぇから舌でもナニでも切り取っちまえ」

くすりと互いに笑いながら悪態を吐き合いキッドはローの首筋に強く吸い付き濃い鬱血痕を残しながら、重なるペニスを両手で包みゆるゆると擦りだす

「っ…ン、気持ちい…」
「ふ、ッ…はァ…」
「けど…口でしてほしいな…ユースタス屋」
「調子に乗りやがって」
「ふふ…」

ローは立ち上がり浴槽の淵に腰掛けると勃起したペニスを晒してキッドに見せつけ早く咥えてと催促する

「顔にも掛けてぇなァ」
「今すぐ噛み千切ってやってもいいんだぜ」

キッドは睨みを効かせながら喉の奥までペニスをずるりと飲み込み付根に歯を立て今にも噛み千切りそうな素振りをするとローはにまりと笑ってキッドの喉を軽く突いた
それを期にキッドが頭を上下させローのペニスをしゃぶる

「それ、すっげぇイケそうな気がするなァ」
「ン、ん…、ふッ…ン」
「ッ、最期のプレイはそれがいい…ッ、チンコ喰われて逝く、とかっ…フフ、最高だ」
「ッ、ッ…ん…く」

キッドの喉が上下し口腔に吐き出された精液を嚥下するじゅっとペニスを吸い残滓まで綺麗に飲み干すと口を放し濡れた唇を舐めた

「あれでイクとかテメェらしいぜ」
「素敵だろう?おれの死体にチンコねェのは笑えるけどな」
「あぁ、素敵な趣味だ」

ペッ、とローの胸元に唾を吐き付けキッドはシャワーを浴び汗を流すとさっさと浴室を出る
ローは吐き付けられた唾液を指で救いそれを舐めながら未だ萎えずにいるペニスを見口角を上げ声を張った

「ユースタス屋ァ、ご褒美足りねェんだけど」

溜め息の後に早く上がれと言葉を掛ける主人にいそいそとローは風呂を出る
運が良ければまたあの甘美な肉を味わえるかも知れない
そんな淡い期待を胸にローは濡れたままの身体でキッドを押し倒した





--------フリリク消化の合間にできた
パラレル的な…なにかの一部
キッドを好きすぎる駄犬が書きたかったんです

多分…多分、後で書き直して話を追加する、やも
予定は未定






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