乙女患い

キッドさんの鳩胸に抱っこされたい17歳ローくんの願望。

若干乙女を患うローさん。かっこいいキッドさんに一目ぼれしました。22歳のキッドさん。中卒で土方やってます。作業服で男臭いのもう胸が高鳴る。
なんやかんやで出会って、なんやかんやでローが手作りお弁当して、お弁当に感動したキッドが「良い嫁になりそうだな」とかなんのけなしに言っちゃってドキーン☆としちゃってやだユースタス屋ったら気が早い…だが、花嫁修業も必要だし…とキッドのアパートに上がり込んじゃって、弁当ガラとかカップめんとか転がってて服も脱ぎ散らかしててもうユースタス屋ったら!って綺麗にして、一汁三菜をテーブルにドーン用意して。

「おお…もう記憶にねェくらい振りのちゃんとした飯だわ…」ともぐもぐ。
「おかわりいるか?」
「ああ、貰う……つーか、家、米とかあったっけ?」
「もう米よりも虫の方が多いおぞましいものはあったがさっき捨ててきた。明日ごみの日でよかったなユースタス屋。取り敢えず米は3kg買ってきたぞ」
「そっか…冷蔵庫の中なんもなかったよな?」
「賞味期限切れ1年はまだ序の口だと思える状態のもや化石化したり汁を滴らせてる謎の物体Xとかを大事に寝かせていたあの冷蔵庫な。それも全部捨てたが問題はあるか?」
「ない」
「今までビールとか常温で飲んでたのか?一応ケースに入ってたのは冷蔵庫に入れて冷やしておいた」
「あぁ、サンキュ。まぁ冷えたの飲みてェ時はコンビニで買ってきたり…あと飲みもんはその冷蔵庫に入れてる」
と500ミリペットが数本冷やせるくらいの小さい冷蔵庫を顎でしゃくる
「ああ、…これもアルコールばっかだな」
「いくらかかった?」
「…?」
「米とか、材料とか…なんかフライパン新しくなってるし」
「ああ。ここにあったフライパンはやっぱフライパンだったんだな。おれにはネズミ取りかGホイホイの類かと思ったがそれもごみにまとめた。絶対明後日捨てるんだ」
「ん。で、いくらだった?あー…まぁいいや。はい、足りるか?これで」
1万5千円(通貨は円で許せ)をぺふっとローの前に置きます。
「…いらない」
「いらなくねぇだろ。全部おれのなんだから」
「…多い」
「んじゃバイト代にしろ。それだと足りねェだろうけどな。助かったよ」

自分家の床に寝転がるスペースがあったんだなーとキッドは床にひっくり返りました。
ローはじっと、キッドから寄こされたお金を見てバイト代と言われたのがちょっとショックです。
バイトしに来たんじゃんーよ!家政夫やりてぇんじゃねェんだ!!

「ユースタス屋」
「ん?えー…っと、トラ…トラ…トラファルガーだったか…?ま、いいや。ローだよな、ロー」
「…っ、へ、え?」
「あ?ローじゃなかったか?」
「っ、ッ!そうだっ」

名前を呼ばれてコクコク!と頷くロー。キッドは間違ってなかったことに満足して

「で?」
「へ?」
「名前呼んだだろ?」
「…、あ!ああ…ユゥ…ユースタス屋…」
「なんだ」
「恋人いるのか?」
「はぁ?この部屋見ただろ…いたらこんなんなってねェよ」
「それはもっともだな」
「てめぇ」
「じゃあ、おれがなる」
「…?」
「ユースタス屋の恋人にだ」
「…別に飯炊きが欲しいわけじゃねェぞ、おらぁ」
「おれもそんなつもりはない」
「ふうん…まぁ、じゃあ…よろしく?」
「!」

そんなこんなで。キッドはローはなんかお坊ちゃんで道外れたことしたい年頃なんだろうな、とか思っているといい。ローはお坊ちゃんかもしれないけど(この辺考えてない)キッドさんが好きだからです。恋して盲目になりました。
ロキドです。抱くのはローだし、抱かれるのはキッドです。
ロー可愛いなぁって頭なでなでするくらいのキッドさんだといい。傍から見たらぜったいローが抱かれてるんだろうなって振る舞いしつつのロキドがいい。



乙男の初エッチ


初エッチもどうしていいかわからず、でもエッチしたいロー。じゃあお前寝ッ転がってろ!とキッドにリードされ、何やかんやでキッドもロー抱く気でいたのにおれがキッド抱きたいんだぁって涙目で必死なローにキッドも負けてしまえばいい。
あー、ちくしょう。なんで自分で自分のケツ解かさにゃならんのだと思いながら自分で準備してローに跨ればいい。

「っ、う…ユースタス屋ぁ…」
「ンッ…こんな、時ぐれェ名前で呼べよロー…」
「はっ、あ…ユー…キッド…キッ、あ、っ」

ロキドです。身体の関係はロー凸キッド凹です。

「あーっ」
「くっ、は…いった、ぞ…」
「〜〜、キッド、好きだ…!すきっ」
「ああ、おれもっちゃんと好きだ、ローっ」
「あっあっ、ふあっ!ああっ」
「あ、っ…はぁ…」

ロキドです。

「イクッ、キッドっ…イクッ、でるっ」
「ああ、出せよ…イけ」

なんて、ローの可愛い喘ぎ声を聞きながら。もー、なんて可愛いんだローは。とキッドは両手でほっぺた包み込んで優しいキスを。
ローもキッドの首に手をまわしてちゅっちゅと。
暫くして息が整ったら、ローを抱きしめたままキッドは仰向けにごろん。まだ繋がったままで、今度はローがキッドに覆いかぶさる格好になりました。

「ほら、一回ヤってちょっとは余裕できたろ?今度はお前の好きなようにやってみろよ」
キッドはローの腰に足を絡め、腰を引き寄せてきます。
ローも若いヤリたい盛りなのでもう萎えることを知りません。ゆっくり、おっかなびっくりで腰を揺らします。

「ん、なんだよ…お前じらすタイプか?」

意地悪な顔して笑うキッドに煩いと顔を赤くして言い返すロー。でもちょっとキリッとした顔をしてキッドの唇…はなんか恥ずかしかったのでおでこにチュー。
キッドはきょとん、ローはぷいっと視線を逸らして、ちらっとキッドをみる。あーーーーー、可愛い!ぎゅ〜〜!とローを抱きしめて、まぁいまはヘコヘコしたへたれな腰使いでも許してやるか!!ともどかしいけど気持ちの繋がったセックスで満足したのでありました、とさ。


   

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