無知とは罪深い

小学校の高学年でさ、おしめとめしべが〜から始まり、性教育、所謂赤ちゃんはどこからくるの?ってお勉強をするんだよ。生理だ、射精だなんだーと。
そこはいい。うん。そんな勉強の傍らでローを好きになってお付き合いして、鰐やドフラとするほっぺチューでなく。もっと甘い大人のキスをするんだ。
で、疑問にぶち当たるんだな。女の人と男の子人の身体があって、行為をして神秘的なことがあり子が出来る。
けど、男にはチンチンあってもまんまんないから、付き合ってどうするんだ?ってことになるんだ。キスはできるけどエッチできないってことはローは子供の我儘に付き合って話を合わせて(恋人ごっこして)くれているだけなのか。ってそう深くは考えずにただ漠然とした疑問だよね。どうしたらいいんだろ?
ませていても小学生です。あと、父親たちはAVやエロ本を持ってはいません。必要ないからね。性欲持て余せば女を選びたい放題でいくらでもヤれるのだから。ドフラはAVや本の作りものじゃなく、リアルなのを見れるだろうしね。ドフラが望めばSMショーなんかもVIP席で観覧だろう。
なのでキッドは疎い子だろうと思います。エロいってものを知らない。

だから純粋に「おれとローはえっちできるの?」みたいなことを小5のキッドは直球ストレートでローに投げます。いい球すぎてローも安易に打ち返せないほど。脳内に『(ス)トライッ!』とアンパイアの声が。
ローの心情を野球でたとえるなら、1球目を見逃したローはピッチャーにタンマかけます。足元を均して、ベースを2回コンコンとバットで叩き、身体をほぐす様に回して、バットを構えなおします。
「なんだって?」
「好きな人どうしはえっちするんだろ?」
「…まぁ…そうだな」
少し甘めの球を、ローは引っ掛けますがボールは高く上がり右へ…ファール。打ち損じました。カウントツーストライク。
「おれもローとしたい」
「…」
『(スト)ラィック スリーッ!』
速球の落ちるボール。これはフォークですかね…。ロー、大きく空振り…打てません。ピッチャー今日は気合入ってます。

こんな感じでしょうか。まぁ、このあとじっくり話し合うのですが。結論から先に教えるローです。慎重になりながらも子供の探究心は焦らせば焦らすだけ深みにはまります。ここは浅いところで勝負をしたいところ。
脳内フル稼働でまだ幼いながらも先へ先へを先走りたがるキッドくんでもわかる言葉を選びます。
「そうだな…難しいことは後回しにするが、できる」
「!」
「だが、学校でも教わっただろ?大人の男女がすることだ。おれとお前も、するにしてもお前が大人になってから」
「大人っていつ!?」
「……二十…いや、十…しち、はち?」
「17歳になったら?」
「んー…まぁ…」
しかしながら具体的な大人の年齢って。ロー自身二十を回ってもよくわかりません。つーか、キッドが二十歳になるまでとか自分が待てそうにないです。流石に高校生はいいんじゃ…と(ローも聖人君子ではないので自分に甘い)
とか、なんとか。キッドくんは取りあえず湧いた疑問「ローとエッチができるか」については「できる」という答えの元解決したので良しとしましょう。

で。蓋を開けたらキッドくんランドセル卒業祝いに脱処女させてしまった罪なローさんなのですが。17、18とかどの口が言ったんだろうな。キッドは1月生まれだから12歳になって2〜3ヵ月の子…(数字を書いたらものすごく罪深い)
キッドは中学は学ランで、高校はブレザーと決めています。
「学ラン着たら、ちょっとは大人になれるかな」なんて可愛いこと言うからもう我慢できなかったんだ、キスだけでは!

もう翌日のキッドはぽーっとしてお花畑にいるような感じなのでドフラも鰐も察します。ローからして後ろめたさからなんかおかしい。
鰐から呼び出され、一向に話し出さない鰐との気まずい時間を刻々とすごし、やっと鰐が話したかと思えばのっけからどういうつもりなのか、本気なのかと深刻な話を。
それにはローも真摯に答え、本気であり歳を考えればまずいと思ったのは確かだが謝る気はないと言い。一応お付き合いは公認のことだったけど、流石にこんなに早くことに及ぶとは(ロー自身も)思ってなかったので本当にまずい。気まずい。
会社は辞める覚悟はあるけど、キッドとの仲を解消する気はないしこれからもキッドに不自由さすようなことはないと宣言。
何だかんだで、鰐もローは気に入りです。チビの頃から知ってるんです。自分の息子が大人になってしまったことには何とも言えないショックを感じますが、なったことも、ヤってしまったことも仕方ない。飼い殺しにされるつもりでいろ。それだけ言って若干老けたような感じもする社長からもう行っていいと手で「しっしっ」とされます。
ローは頭を下げて退室……心臓を鷲掴みにされていたのを解放され重たい溜息をつきます。
飼い殺し…の意味は、(彼氏)婿いびりしてやるからなって言うような感じ。


と、そこへ相変わらずの飄々と笑った男が。「ちょっとこっちへ来な」ドフラが指先でローを別室に呼びます。小言か…とでも鰐に対峙するよりはよっぽど軽い気持ちでドフラの後をついて部屋に入りました。
バシン!と構える暇もなく殴打された左の頬。眩んだ視界に熱い頬に、口の中に血の味が広がります。一瞬何が起こったかローにはわかりませんでしたが、ドフラに頬を張られたんだと気が付きました。
「鰐の野郎はなんて言ってた」
「……少し、条件と。他には何も」
「そうか。親父のアイツがそれで許したんならおれはそれに反対はしねェ」
「…」
「キッドとてめぇのことだ。最初から口出す気はねェがな。今回はテメェを買いかぶり過ぎだと思ったよ…ロー。どこの令嬢を孕ませようが、引っ掛けようがそれは許そう。遊びならいくらでも余所でしてくる分にゃあ咎めねェさ」
「…遊びのつもりはない」
「本気のあいてに我慢が効かねぇようなうちは青ェつってんだ。考えなしに事起こすようなテメェじゃねぇだろ」
ローは意外な人物からの真っ向からの叱りを受けて立ち竦むしかできません。
ドフラの言いたいこともわかり、自分が鰐とドフラからの信用を裏切ってしまったのも実感しました。
鰐もですがドフラも同じです。キッドも可愛いがローも可愛い。故にドフラは許せなかったんでしょうね。いつものように笑ってちゃかして片付けられなかった。
ロー、ドフラは血縁であることにしているので、ドフラは本当にローを弟見たく思ってて、そして今は親友とかそう言うものを超えたものでつながりのある鰐の年端もいかない息子相手にって思ったらやりきれなかったんだろうな。
ドフラは気ままなようでいて、いろいろ考えてそうです。これがキッドも高校生とかでひょっとしたらキッドからローに跨って…ってもの考えられる歳だったらよかったんですが。
どうしても、キッドの幼さから見ればローがリードするしかないだろうし。

ローは鰐の憤怒とドフラの蔑みを受けるとばかりに思ってたけど、ドフラの憤怒と鰐の厭きれ+同情+挙句に息子の我儘につき合わせていないかと懸念と心配をされもう居たたまれない。
最高の修羅場を体験しました。

このあと「だが」と続け
「ヤるじゃねーか、と言ってやりたくもあるんだ。ロリやらショタの趣味があるんならそれで構わねぇがよ。なにもおめぇ…」
「そういう趣味じゃないんだと何度も言ってるだろ」
普段の調子に戻るドフラ。ローの頬はだんだん腫れて赤みを増しますがドフラは自分ややったこととは思いません。
ロリ、ショタ趣味とは、キッドとお付き合いを一応けじめとして鰐とドフラに許しを乞うたときにドフラにそうからかわれたのが最初でした。
こんなあぶねぇ橋(社長息子相手)渉らねぇでもっと手軽なところでしろと。でもまぁキッドくんだったのでローも踏み切ったわけで。
この時は、それなりにローにはお前は大人で、キッドは子供だと言うことを強調して公認したんだけど。
流石にやっちゃうとお話は別になるわけで……ロー、絶縁されなくてよかったね。


さらにこの後、痛ましい顔を鰐に見られてぎょっとされ、キッドには驚かれ質問攻めにされるローなのでした。
ま、あとは1回ヤろうとも何度ヤろうとも同じなので以降セックス禁止とはなりません。
ただそのまま周りが見えなくなってはいけないので、キッドの学力を中の上にはいさせるように。キッドは会社に用もないのに来ない。中学生のうちは平日の泊まり禁止(ローが来る分にはいい)、キッドはローばかりと遊ばず友人とも健全に遊ぶこと。ごく普通でいるように暗黙の約束を。
緩いかと思いますでしょうが、逆です。縛ると余計に燃えるし突飛なことをしでかすのであくまでも自由に。
そのおかげか、特に咎めるようなことはありません。むしろキッドは成績を伸ばし、活発的、友人らも多く。会社に遊びに来ることもないです。

脱線しましたが、キッドがエロイというとこを話したい。
無知故に…まず、エロいって何さ?と言うことです。普通なら大体、うんこ、ちんちんに始まる下ネタは子供社会の中でちょっと面白い〜エッチなことかも!?って認識になると思います。
それは、親や先生が言っちゃダメだとかいうから、なんか特別に変な言葉なんだろうなァって認識から始まります。で、理科の受粉のことから保健体育で赤ん坊のでき方を教わって、大分ちんちんとまんまんの何が恥ずかしいのかをわかってきます。不用意に口に出すことをためらう様になる頃。
で、更に漫画や友人の兄、親の隠し所持のいろいろで知識を付けて行き、映像や写真でエッチとはどういうことするのかを具体的に知るわけだ。
授業では卵子と精子の結びつきと、男女の性器の違い、そして言葉だけで棒を穴に突っ込むんだよと教わったけどね。
で、その大人の教科書やビデオ類でそもそもえっち(な行為)とは何ぞや、を学ぶわけだ。
股間に電気あん摩。背後から不意を付くカンチョー。うんこやしっこと言った排泄行為がエロにつながるなんて。そんなのはザ・エロ本にそう書かれてるからそう認識してしまったようなもんなんだ。
スカトロジーなんてものを意識しなければ、自分・他人の汚い物を見るのは嫌。そんだけの話だ。

かーらーこーそーのー。キッドくん。チンチンくらいは言ってもだからなんだってくらいの知識しかないです。
普段服を着て隠しているチンチンをお尻をベッドの上で見られるのはなんかとても恥ずかしいことのような気がする!と思う訳です。
ローや親父達とお風呂入る時は別に何とも思わないのに。
そんなとこを触られて、もうわけわからなくなって体が熱くなる行為がエッチなんだなぁ、エッチなことなんだなァと勉強していく。
ローにエッチな気分になってきたか?と問われて、裸になってからだ触られてドキドキしてくるのがエッチな気分ということなんだな…と自分の中では名称不明だったものに名前がついて行く。
裸で股を晒すのも初心と玄人…と言うか慣れと言うものは同じなような気がしますね。知らないことは恥ずかしがることすらできないし、慣れたら恥ずかしくない。
ただ、初心には先に股広げるのは恥ずかしい、はしたないことなんだよって教えれば恥ずかしいとか背徳心とかで「もじもじ」できるんだ。

初心なキッドはもじもじしない子だったろうな。あわあわしてたとは思うけど。うんこしっこするとこをナニされるわけだから。
キッドが気持ち良すぎて潮噴いても、これがなんなのか、漏らした!?と恥ずかしがればいいのかなんなのかってことだよな。起こる出来事は全部不思議とびっくり。
そんなキッドくんは漸く中学、高校でエロDVDとかみても「あ、全部ローとやったやつだ」とかって興奮するよりも冷静に映像を見ていそうです。
これって恥ずかしいやつだったんだなァ…とか、あとになって思うキッド。でも思う頃には行為に慣れているので今更…って感じで。
フェラも、ローが口でしてくれるからおれもしてあげたい。これ気持ちいいし。って単純に思ってローのを咥えるんだな。
しっこ出るとこだから抵抗はあるはあるけどお風呂で洗ったし(キッドにはそういう問題)いいや。大きいから口が疲れるけど、これをするとローのえっちな顔(欲情した顔)が見れておれもドキドキする。このローは嫌いじゃない、もっと見たい。とか思ってフェラするんだ。
何もかんも初めてできょとんとしてるけど、それ故に大胆に体を晒したり、積極的にフェラしたり、甘えたくてローに抱き着くのがかえって扇情的だったりと雰囲気がエロい。
ローの要望にはほとんどと言って断ることないだろうしな。

なんつーか、キッドのするセックス?えっちな行為って若い子が興味本位にするえっちな体験ではなくて、本当に本能的な物だろうな。
でもこれは無知だったキッドの場合のみだよね。ローは知識としていろいろ知ってたから知ってる知識でキッドを愛してやると言う…。
ローはどうだったろうね?何をするのも「?」ってしてるキッドにいろいろするのはどんな気持ちだっただろう。
足広げさせて尻を開いたときに「ローそんなとこになにすんだ?」って恥ずかしがるでもなく不審者を見るような目で(笑)キッドに見られてさ。
無知で無垢なこの子を汚すんだって萎える気持ちと高揚するのと複雑だっただろうな。

異常を踏まえキッドは言葉攻めに弱そうである…。
知らない言葉でもエッチしてる最中に言われるのはきっとエロイことなんだろうってのはわかるし、ローの声とか、ローが息を弾ませながら少しからかう様に笑いながら言う言葉ってなんかとっても責められてるような気がして「いやいやっ」てしたくなるし言いたくなる。
「イヤじゃないだろ?なぁキッド…こんなにしてここがこうでこうなって…」
「いやっ、いあだ…ふ…ぐずっ」
ローに言葉で攻められて、でもなんでかカウパー止まらないし、ローのを無意識に食い絞めちゃうしなキッドくん。そんな体のことをまたローがからかってくるから恥ずかしくなるし…。
そんでイこうものなら
「キッドは言葉攻めに弱いな」なんてローから言われて
「おれ、言葉攻めに弱いんだ…」て自分でも思い込んで、そうなっていくと。

で、スパンキングがダメなキッドな。幼少の記憶からか、もう打たれるってことがダメだといい。特に背後からの手を振り上げる気配とかに敏感でな。
エッチどころではなく泣いて身体を丸くして怯えるんだろうな。
言葉攻めも行き過ぎると怖くなってダメになるから加減するだろうけど、言葉攻めの場合はその行き過ぎ手前がいいのかもしれないね。怖い、けどローだから大丈夫ってキッドの中の駆け引きがさ。若干自分の壊れそうでギリギリ壊れない自分の精神(気持ち)面を無意識に楽しんでる節がある(Mなのか?)

中2〜くらいには知識が先まわりする部分もでてきて、例えば小悪魔キッドくん回の女装とかは女装の効果とかあざとさなどそういうのをわかってやってる。
高校とかになると、ガタイが良くなるのでこんな体格の自分がこんな格好をローに晒すのが恥ずかしいとか思う様になって、初めてもじもじすればいいな。
声変わりとかもすると、こんな声であえぐのキモいとか思う様になってさ。なんか中坊の頃は無垢すぎて…でもやんちゃ可愛い。高校生になったら、またなんか違う可愛さが出て来ていつまでもローをメロメロにさせたらいいのさキッドくん!
「もうおれ細くも小さくもねェから…こんな…」なんて思いつめて泣きそうになって悩んでるキッドが可愛くないはずがない。むしろもう手加減しなくていい、抱き殺す勢いで抱いてもいいだろ?とまだまだここからが本番だと言わんばかりのローにぎゅーって甘えてくれねぇかな!!
キッドは多分一生童貞だろうけど…いいよね。非処女だからいいよね。

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