「夢」中の会話




「なァ…俺のこと、好きか?」
「あぁ、好きだ。否…愛しいんだ。愛してる」
「どれくらい?」
「そうだな」


いつでもほしい言葉をくれる
聞いたら直ぐに返してくれる
抑揚の無い声はよく耳に届く

「お前の両腕を、両足を斬り捨てて」


触れる指先は冷たくて
それがとても気持ち良くて


「その眼を取り出して、虚には代わりに俺の片目眼を入れてェ」



「それほど愛してる」



なら、俺は喜んで手足を捨てよう。
この眼がほしいなら喜んで差し出し俺は乞う。
瞼に閉ざされた虚を、その眼で埋めてもらえるように。

抱き締め返す腕が無くても
寄る足が無くても
映す眼が無くなろうとも

俺を抱き締めてくれる
歩み寄ってくれる
俺の全てを見てくれる





死ぬほどに幸せだ。




 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

別ジャンル用の話をロキドに変換。
平和な日常を過ごしまどろみながら夢見心地でおしゃべりしてる恋人同士を想像してもらえたら有り難いです

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