視界にキミだけ



反転した世界には奴の顔しか見えなくて



トラファルガーSIDE:

気づいたらユースタス屋を押し倒してた。
驚いたように眼を見開いて俺を見上げる顔をまじまじと見つめる
それに吸い寄せられるように顔を近づけるとユースタス屋の目が細まった
殴られるだろうか…
そう思いながら投げだされている腕に手を添えた
細まっても逸れない瞳を見つめついに鼻先が擦れ合う。
キュッと力の入るユースタスの唇に愛しいだなんて思うは、

俺がおかしいからだろうか




ユースタスSIDE:

視界が反転したと思ったら目の前に俺を見下ろすトラファルガーの顔があった
下瞼には黒々とした隈…近くで見ているからか、普段以上に濃く見える
奴の吐息が頬を撫でるのがくすぐったく、
投げ出したままの腕に冷えた手が滑るのもまたくすぐったい。
どんどん奴の顔が降りてくるのに、俺は見動きも瞬きも出来ず
当たるヒゲが不快だ、なんて全く思わなかった…

だが、奴が退いたら一発殴ってやろうとは思った
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