でも納豆はわからん
手を繋いで帰る道
「なぁ、」
「んー、なに?」
繋ぐ手を軽く引っぱって呼ぶ
「今日の晩、カレー」
「あぁ…じゃあ納豆買ってこうぜ」
「…今日カレーだぞ?」
「だから。カレーに納豆かけると旨いぜ?」
「…」
「なんだその目…汚ぇ野良犬を見るような目だな」
「バカヤロウ、いくら汚くても犬にこんな目向けたことはねぇよ。犬に失礼だろ」
「お前…恋人をどんな目で見てやがる」
恋人言う枠に収まって、なにか変わったかと聞かれてもすんなり答えられるほど変ったこともなく。
ただ、俺たちが一緒にいる理由が明確になった。
それが一番、変わった事。