marsh mallow


模索中。ロ♀キド♀の百合。













「あの時の決死の覚悟って感じのあんただからついうっかり返事しちゃったってのに…」
「なによ…いまは後悔してるって言うの?」
「可愛げがなくなったって言いたいの…って、言うか。考えてみればトラファルガーに可愛げがあったのなんてあの時と、その前だけじゃない。猫被ってたんでしょ!?」
「フフッ。ユースタス屋には、守ってやりたいような儚くて可憐な女の子の方が受けやすいかと思って」

ぱしゃりと跳ねるお湯に、一際花の匂いが香り立つ。持ち込んだ小さなランプと、いくつか並べたキャンドルが柔らかに浴室を燈していた。
透明な湯にはアロマオイルを垂らしているので湯が躍る度に揮発した香りが広がり甘い匂りに包まれる。
湯船には少女が2人、向かい合っていた。1人なら緩やかに足も伸ばせる広さだが、2人入ればそれなりの窮屈さは否めないが。

「1人でゆっくり入りたかったのに…」
「2人で入った方が楽しいじゃない」
「ゆっくり、したかったの!」

ふぅ、と大きなため息をついてキッドは浴槽の淵に頭を凭れさせた。ローと付き合って半年近くになるだろうか。出逢った頃と、この関係に至るまでの彼女は可愛かったな…と思うのがキッドの心情である。女特有の嫌味もなく、同性の自分から見ても可愛い守ってあげたいそんな感じの子だったのに蓋を開けてみれば…。皮を剥いだら、と言う方がローの場合はあっているかもしれない。とにかく、守ってあげなくてもよさそうなくらいには我が強くて、嫉妬深くて、まったく可愛げがなかった。
それでも半年こうやって付き合えているのは、逆にそんなローだからなのかもしれない。
きっと、猫を被った時のローのような彼女が相手では、恋人同士と言うよりも女同士の仲良こよしの延長を楽しんでいただけかもしれなかった。
キッドは相手の気持ちは受け入れられてもそれからどう行動していけばいいか全くわからなかったのだから。
その点、ローは積極的で随分と恋人関係の上ではしっかりというべきが、ちゃっかりとキッドをリードしていた。すんなりと身体の関係まで行ったのも、あっという間だった。

「…トラファルガー」
「んー?なぁに?」

キッドが今までの出来事に思いを馳せらせていると、そっと下肢に忍び寄る違和に意識を呼び戻される。
ちゃぷりと揺らぐ湯の底で、ほっそりとしたローの片足が、キッドの軽く揃えて伸ばしていた足を割り、その付け根へと潜り込んできた。
キッドもはっとして太腿閉じるが、それよりも早く目的の場所に潜り込んだ足先は、閉じた割れ目を巧みに撫でる。

「…ッだから、あんたとお風呂入るの嫌なのよ…っ」
「ふふ…ユースタス屋、ぼうっとしてるんだもの。なにを考えてた…?」
「あっ…は…足癖、わるっ」
「ユースタス屋もでしょう?ほら、言って…なにを考えてた?誰のこと考えてたの?」
「きゃっ!?」

キッドの片足を掴んだローは両手の力でぐいっとお湯から引っ張り上げた。キッドは足を引っ張られ、お尻が滑って危うくお湯に沈みそうになり慌てて浴槽の淵に掴まった。

「トラファルガー!」
「お風呂で大きな声はやめてよ…うるさい」
「溺れさせる気なの!?」
「私といる時にほかの事を考えるくらいなら溺れたらいいのよ」

むすっと不機嫌に表情を歪めるローは八つ当たりのつもりか水面から覗くキッドの足の小指に噛みつき歯を立てる。
微かな痛みに息を飲んだキッドを横目で見ながら、秘部に触れたままの足先を捏ね回す様に動かして女芯を嬲った。はしたなくも唾液をたっぷり乗せた舌を突きだし、土踏まずから親指の付け根までをべろりと舐める。

「っ、ん!あ…やぁっ」
「ふ…ん、む…」

ローはキッドの足先を銜えると足の指や間を隈なく舐めてしゃぶり、指の一本一本を飴を舐めるように舌で転がし吸い上げる。キッドは指の間を舐められるとくすぐったさと普段味わうことのない感覚に勝手に腰が浮き、じっとしていられなかった。

「フフ…。ぬるぬるになってきた…ね、今は私のことだけ考えてるでしょ?私とえっちなことしたいでしょう?」
「…ッ、ふ…教えるわけ、な…あんっ」
「……もー、素直じゃない…」

ローはキッドの秘部を弄っていた足を引くとキッドの足を肩に掛けてぐっと身を寄せた。お湯の中なのでキッドの身体は簡単に浮き、ローの太腿に下ろされる。

「…足、下ろしてよ。冷えきっちゃった」
「えっちしたくなった?」
「もうあんたのことは考えなくてよくなったの?」
「意地悪ね」
「どっちがよ。人のお風呂邪魔するし、足でするし最低じゃない」

キッドは湯船に凭れながらお湯から出されて随分経つ足をぷらぷらと揺らす。指同士を摩りあわせればローの唾液のせいかぬるついていた。
キッドはローの左の胸を輪郭をなぞる様に撫で、ふくらみの先をきゅっと抓む。キッドの足を舐めたり秘部を弄りながら興奮していたのかコリコリと芯を持った乳首を指先で転がす。

「んっ…」
「足寒いから下ろして…それに動きにくいの」
「は…あ…ユースタス屋…」

足を下ろされたキッドはようやく身体を起こすことができ、ローの太腿にしっかりと座った。

「ぅやっ…ユースタス屋の足冷たいッ」
「あんたのせいでしょ…バカね」

湯の中で温まったローの身体にキッドの冷え切った足が触れ、ローは驚いて身体がびくりと跳ねる。
キッドが呆れながらローの首の後ろで手を組むようにして抱きつくと、ローは誤魔化すようにキッドの首筋にキスし、お互いの身体を引っ付け合った。

「ん、んー…んく」
「ん、ちゅ…ふ、あ…」

あむあむと子猫がじゃれ付くようなキスをし、キッドの豊満な乳房とローの程よく形の良い乳房が2人の身体の間で触れ合ってふにふにと揉まれ合う。

「乳首、もうすごく硬くなってる」
「ユースタス屋もでしょう…?」

キッドは自分の乳房を両手で掬うように持ち上げると、自分の乳首をローの乳首に擦れ合わせるように胸と身体を揺らす。コリコリと擦れ合い、甘く走る快感を目を閉じて感じながらローは夢中になってキッドの口腔を舐めまわす。
飲みきれず、次第に粘度の上がる唾液が二人の口元から流れ胸元に落ちた。

「はぁ…ユースタス屋のおっぱい、柔らかくて好き…」
「あっ、ん…トラファルガぁ…」

キッドの胸に顔を埋め、ローは乳首にぱくりと吸い付いて、舐めて転がし掌からたっぷりとはみ出る乳房をふにふにと揉みながら甘えるようにキッドに凭れかる。
キッドもローの胸を撫でるように揉んだり、乳首の周りを円を描くようになぞったりと遊ばせながらローの太腿に秘部を押し付けた。

「こっち、触ってほしい…?」
「ん…早く、触って……あんたのもしようか?」
「さわりっこね…ふふ」

キッドの手がつぅ、とローの胸元から降下して、腹部を辿り太腿の付け根を探る。
指にまとわりつく滑りに、キッドはからかうように笑った。

「人のこと言えないじゃない」
「だってユースタス屋のことばかり考えてるし」
「エロいことばっかりのくせして」
「それもユースタス屋だからよ…仕方ないわ」




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尻切れトンボの初百合ロキドでした。本当は没にして新しいの考えようと思っていたのですが、丁度いい風呂(11/26)だったので。
丁度風呂ネタだしいいかな…って。精進しよう
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