キッドちゃんと三成ちゃんのキャットファイト


2013/04/27 より

女体三成と女体キッドちゃんの暴力系女子に振り回される官兵衛とローがいいです。
三成ちゃんとキッドちゃんが仲良いかと言えばそうでもないような。基本三成ちゃんがツンケンして過ぐに去れとか馬鹿とかビッチとか言うからキッドちゃんも、「んだとコラァ!」ってなって三成ちゃんのほっぺバッチーン!して「貴様ァ!」ベッチーン!バシーン!パァン!パン!ベシっ!バシ!!
「な、なにをしとるんだお前さんたち!」官兵衛さん(先生?)が通りがかって仲裁…かと思えば煩い割って入るなとばかりに女子2人にシバキ倒される官兵衛(31歳)「なぜじゃ〜〜〜〜!!!?」ネクタイ取られ、Yシャツのボタンも飛んでボロボロになりながらもなんとか女の子同士の殴り合いは仲裁できた。でも自分がボコられてる不運。
女の子だから体格的にもどうにでもできるけど官兵衛さんは女の子には無理なことしません。困り果てながらこれ以上キャットファイトしないように宥める。
「女子がすることじゃないだろ…三成、お前さんもそう人に冷たくするばかりじゃ…」「黙れ!私に指図するなッ」キッドちゃんの沸点が低いのもアレだけど基本引き金は三成が引くから三成が悪いんです。でも三成自身は悪いと思ってない。極端に素直なので他人を慮るとか知らん。刑部お兄ちゃんが居ればいい。秀吉様と半兵衛さまの言うこと聞いてればいい。
でもそんな三成に構うのはキッドちゃんだしな…。仲良いのか悪いのかわかんねぇ。本当に。
でも殴り合いで気が済むしそのあとはぶちぶちいいながらも一緒に行動とかしてるから三成もキッドを嫌ってるわけではないし。
ただほら、キッドは友達の幅も広いだろうからそこが三成のもやもやどころなんじゃないだろうか。
他にも仲良くしてる奴がいるのになぜ私に構う!みたいな。素直じゃないな三成…それは嫉妬と同じようなものだよ。
家康とはあれだね、幼少期から共に過ごして来て、三成は男だとか女だとかはどうでもよかったんだけど、家康が戸惑ってくるんだよ。思春期になってさ。三成を女の子扱いしてしまう家康との溝を感じで三成は裏切れらた感じがして。
「いえやすぅううう」「み、三成!?ちょ、待て!そんな格好で走ったらパンツが見えてしまうぞ!?」「破廉恥でごさぁああああ」虎若子2人が顔を手で隠しながら(しかし指の隙間からチラチラ見る)
「やれ…今日もさんざめきおるわ…ヒヒッ」「貴様、兄として注意くらいしてはどうなのだ」そして陰謀組です。

キッドは三成を叩くときちゃんと手加減して打ちます。三成はいつでも全力だから半端なく痛いしほっぺたもすっごく腫れる。
「ユースタス屋。不細工な顔してたらモテないぞ?」「…ウルサイ。別にモテなくてもいいし」「おれがいるから?」フフ、なんて笑いながら冷やしたタオルとかもってきてくれるロー。キッドの腫れたほっぺた冷やしながら、キッドもじんじんするほっぺとローの優しさに今頃ほっぺは痛いし、三成の暴言もちょっとは傷ついたしウル〜っと涙が。「口の中切らなかったか?」「ぐずっ…ちょっと…」「口内炎になったらちゅーするときに痛いな」「うん…すんすん。でもちゅーするんだからな…くすん。」
ローの側で暫く泣き虫してるキッドちゃん。けしてビッチではないよ。派手な格好してるけどローのこと大好きなただの乙女です。

三成は単にキッドは見かけによらず力が弱いんだと思ってるといい。自分も全力だから、相手も全力だと思って疑ってない。
でもある時、キッドは手加減してるんだよ、と周りから聞かされて「何故だ!」となる。本気で殴るに値しないとでも言うのか!と違う方向に考える。
だからそうじゃないって!と諭されて。
三成もキッドに本気で打たれて、今までと違う衝撃と痛みに呆然とすればいいな。キッドちゃんの前では泣かなかったけど、後になって初めて本気で打たれたのでびっくりしてぼろぼろ涙が出てきて「〜…ふぇ…ひでよしさまぁあ…うぅ…」ぐずぐず。「そこで小生の名でも呼んでくれれば可愛げもあるんだがね」「っ官兵衛!」空気になりつつあった官兵衛さんの登場。
一瞬、もしかしてこれは家三なのか!?とも思ったけどやっぱ官兵衛さんでした。かんみつ美味い。
「ちっとは思いやりってのを学んだか?」「退け!去ね!去れ!退ざれ!散れ!消えろ!っ…」口の中切れてるのに思い切り悪態ついて痛い思いをする三成ちゃん。
ああ、もうバカだなこの子…と官兵衛さんが頭ぽんぽんしてくれます。

このあと官兵衛さんがちゃんと冷やしてくれます。
そして、三成にも変化が。そうそう、悪態癖が抜けるわけもなくてキッドちゃんに酷いこと言っちゃって、キッドちゃんも手が出るけど。
「っ!(目をギュッと瞑って身構え)」「……もっぺん言ってみろ、コラッ」ペチン。と軽くほっぺ叩く、三成の怯え姿に毒気を抜かれてしまったキッドちゃん。
キャットファイトも以降子猫のじゃれ合いくらいに落ち着いて男共一同胸を撫で下ろしましたとさ。

「なんだ。あの面白い余興はもう終わってしまったのかね?いや、残念なことだ」
キャットファイトを毎回楽しんでいた外道がここに1人。
キッドちゃんの偽善振りに胸アツしてたお方です。伝わらない偽善なぞなんの意味があるのかね?もっと壊したまえ…とか思ってたのになんだか丸く収まったので面白くないなーとか思ってるといいな。
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