にょたキッドのフェチ語りとヒートの話


2013/04/18 より

多少のグロ要素あり。


フェチキッドの話。
キラー捏造の最中に生まれたキッドちゃんだったような気がする。キラーの仮面の下は元は美形な方だったけど酷い折檻とか受けて酷い有様だと。そんなキラーに惚れてキラキラしい目で愛おしむキッドちゃん。
キッド海賊団のみなさんみんな大なり小なりの醜い傷あればいいね。

ヒートなんかは見世物屋で奴隷扱いされてて、口の両端を裂かれてしまってるんだといい。大きく口の裂けたヒートはそれはもう醜悪で、忌み嫌われ周りに袋叩きに。ヒートも人生を嘆きながら、それでも大人しくして生きて来たけど死に際の獣が目を冷まし、体格のいいヒートが暴れれば口ばかりの大人たちは手も足も出ずに死屍累々。
満身創痍ながらも暴れまくって、もうどうでもいいやって自然に死ぬのを待つだけだったヒート。そんな見るも恐ろしい男の様を見ているものが居た。我らがキッドちゃん。
醜い容姿で黙って蔑まれていた男が、突然周りの人間を食い荒らす様に襲いかかったその始終を、面白そうに、愛おしそうに見ていた。
四肢を投げ出して倒れ、自分の命の終わりを待つ男に、血反吐にぬかるんだ足元も気にせず赤い女が歩み寄る。勿体ねェな…お前が捨てるなら拾うぜ。返事をする気力もない男に一方的に優しい声音を掛ける。
男の醜く裂けた口元に何か触れたような気もしたが、そんな物好きは居ないだろう、なんて。

ヒートが目を覚ますと見知らぬ簡素なベッドの上。目覚めのあいさつを交わした相手は、後にキッド海賊団して旗を上げる女と、後に殺戮武人と呼ばれる顔中包帯を巻いた男。「それはお前の綺麗な部分だ」ヒートは己の顔に残る大きな縫い痕をなぞる指先を目で追う。
「いくらでも、痕の目立たない縫い方はできたがおれがわざと醜い痕が残るように縫わせた。おれがお前に付けた、綺麗で醜い傷痕だ」細まった目に映る狂気に魅せられた。
ヒートは己の醜悪な容姿が気にならなくなった。彼女の愛しく醜い傷の1つに己はなったのだから、と。

そんな感じで、傷を縫い合わせて歪に繋げて広げていったのがキッド海賊団だったらいいよ。キッドちゃんの狂気が愛しいよう。
キッドちゃん自身の躰には、旗揚げ以前に付いた左の脇腹に7針くらいの縫合痕と、背中に無数の傷。
あとは海に出てからついた勲章が多数。

そんな感じ。新世界入りして腕なくしたキッドちゃん。顔にも傷ができて醜女のキッドちゃん。だが、それがいい。
キラーやヒートとか一番古くて信頼のおける仲間が傷だらけのキッドに介抱を尽くしたとか萌える。キッドも今まで傷のついた仲間を手ずから解放したんだろうな…爛れたりした傷を丁寧に拭いたり、肉芽を撫でたり、引っ掻いて悪戯したり。



キラーとかなんか呪い的なもので顔半分が腐ったり爛れたり再生したりを繰り返す厄介なもの負ってたらいい。
キッドと湯浴みしながら、キッドが丁寧に丁寧に洗ってあげるんだよ。浮腫は潰して、膿は吸いだして、皮下血腫はナイフで裂いて絞り出す。顔を見られたくないキラーの為に全部キッドちゃんがしてあげるんだよ。愛だね、愛。
兄妹以上恋人未満。

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