頭も煮え滾る


「ユースタス屋」

聞き逃してしまいそうな程に覇気のない声。
背中に張り付く生暖かさ。

「暑いな、ユースタス屋」
「なら離れろ…って!どこ触ってやがるっ!ぅわ、つまむな!」

汗ばむ胸元を汗ばむ手が這い
熱が上がる


「ぅ…ッ!このっ…ン!」
「お前さ…誘ってんだろ」
「はぁ?」
「ボタンこんなに開けて、乳首をチラチラチラチラチラチラ…っ…」
「ふっ…ぁ、耳の側で喋んなっ…それにボタンについてとやかく言われる筋合いはねェ!」

ボグッ!と聞くからに重そうな拳がトラファルガーの後頭部に落ちた。

「…ッ!おまっ…!」
「テメェは上着所かズボンすら履いてねぇじゃねぇか!」
「頭が凹んだらどうする!?」
「頭どころか顔面凹ましてやるから貸せ!」
「キスしてくれるんならいくらでもこの面貸してやるさ!」




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2009年の9月から携帯のフォルダに眠ってた話。
没救済
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