いつもの5人でビールがうまい
 



(2013/06/19より)

いつも隣りにの5人。なんだかんだ結構な頻度で飲みに行ったりしますが、家飲みが好きだったりします。ただ、キッド(料理をするから)かキラー(家が広いから)の家が使われるのでそう頻繁では悪いなーと思う後輩組。
キッドは帰りが早い日や休みの日なら全然かまわない人だし(ただしちゃんと乾きもの系つまみや飲み物は用意させる)、キラーも場所提供なら全然(キッチン使うのはキッドだし、各々何かしら持ち寄ってくるので)。
シャチやペンギンのところは何分、1人用なスペースだし、おもてなしもなにも…って感じで。
キッドのところも広くはないですけど、片付いているし5人なんとかひしめき合いつつ。
テーブルは真四角4辺なので、炊事台を背にしたところにキッドが座り(立ったり座ったり移動がしやすいところ)、その横にロー。そして残りの辺に一人ずつ。
ロキドは1辺に身を寄せてる…と言うよりは、ローがほぼ角のところに落ち着いてます。
キッドもローも頓着ないので皿の置き場が足りなければお互いの皿共有して使うし、ローだけテーブルから離れてソファに座っててもキッドが取り分けて世話してくれるので問題はありません。と、言うか、幼馴染2人、幼馴染3人、カップル2組、1人は誰とでもうまく付き合えるタイプなので勝手知ったる間柄。キッドとキラーも回し食いや飲みは当たり前だし、ロー、ペン、シャチは3人犇めき合うことになってもローがうっとーしーと可愛くないことを言うくらいで実際仲良く固まってるし。
あれですね、バスの一番後ろの席に5人ちゃんと納まれる人たちです。どの並びになっても。ロキドが離れても全然平気。
と、言うよりも5人そろった時には意外とローとキラーの組み合わせを考えてしまいます。それで、キッドとシャチとペンギン。
ローとキラーって静かになんかわけわからない価値観で共感し合って盛り上がってるいいんだ。
キッドとシャチとペンギンはわいわいしながら楽しいことは楽しい!って盛り上がってればいい。

そう、電器屋いって目的のものだけ買う(例え大型店であっても乾電池だけ欲しかった時には乾電池だけを買う)のがキッドとシャチ、ペンギンで、電化製品の売り込みとかこれいいですよーとか、これ買ったらこういうのが出来ますよー!って言われてへー、マジか。と興味ないような返事する癖にお買い上げに至るのがキラーとロー。

あと、個人的にキラーとローをバスに乗せて2人掛けの席に座ってほしいです。ローもキラーも1人っ子ですが、兄と弟みたいだなーってしてるのがいい。ほほえましい。でもちゃんと買い物してきてほしい。

と、書きたい小話から大分逸れたんですが、いつだったか。キラーとローが買い物行って、ハンドミキサーだけ買えばいいものを、ちょっとお高い多機能のものを買ってきた…なんて小話を書いたと思うんです。
フードプロセッサー(しかも容量大の方)とかいろいろついた奴…勿論、キラーが購入したのですがキラーは使わない。キッドも呆れたのですが、あるのは使いたいよなー・・・ あれ使えばあの料理もこの料理も作れるなァ・・・なんて思うわけで。

とある、梅雨明け前。雨が上がってムッとした日です。暑い…ローが参ってしまわないうちに冷房解禁した部屋でご飯。TV眺めながら、キッドはビール飲みながら。暑いとビール美味いなー…なんちゃってビールだけど。とか思っていると、ビールのCMが。
焼き肉(BBQ)、餃子…ああ、ビールに合うよなぁ…。
「餃子食いてぇなぁ…おれ飲めねぇけど」
今日は暑かったのでローも食欲減退気味。でもCM効果ってのはありますよね…喉を鳴らして飲むビールと並んだ料理。美味そうに見えます。
「餃子も食いてぇよな・・・ひたすら餃子だけ」
そう思ったら、もう食いたくて食いたくて…。エビ餃子食べたいだの、ビールだからニラがいいだとか…そんなこんなで。

土曜日。午後3時…めっちゃ天気良いです…暑いね。ローの部屋はクーラーを効かせていい感じ。
そこに集まるは4人。後輩組とキッドさん。
キッドの部屋にはソファーが据えてあるので、ローの部屋。ベッドとテーブル、TV(TV台にBDほかプレイヤー)くらいしかないです。そこに、キッドの部屋からテーブルを持ってきてローのテーブルと並べ置く。

「んじゃ、おれ中身作るからな。…お前らほんっとうに大丈夫か?」
「最悪、出来なかったら買に走るってことで…」
「実験とか得意な方だからいけそうだけどな」
「でっけーの作れると思うか?」

キッドは餡作り、後輩組は皮造りです。大量に作りたいので手作りをしてみました。
基本、後輩組はお勉強が好きな方(でもなんでだろう…馬鹿で可愛い)で科学の実験とかも大好きです。そして、真面目に何かを作って遊ぶのも大好きなのでこういうのはわくわくします。
作り方のメモ(キッドの会社の同僚の奥さんに皮の作り方を教えてもらいました)を置いて、3人頭を突き合せて楽しく実験…料理開始です。きっちりきっちり、馬鹿に丁寧に計量します。

キッドはさっさと材料をそろえて、適当な大きさに材料を切るとお待ちかねのフードプロセッサー様を。餡も量を作るので流石に何回かに分けて作っていきます。
第一便、本格的に(折角だから)作りたかったので肉もミンチにするところから。適当に砕いたら途中で調味を加え、再び満足するまでミンチ。キッドも時間が十分にあるときの手間暇は惜しみません。
音にちょっとびっくりする後輩組。そしてミンチ作り他野菜の粉砕(笑)に興味深々。お前らちゃんとできんのかー?なんてキッドに苦笑されながら、お互いの様子を見合いながら。

ここでキッドの餡作りもひと段落。暫く冷蔵庫で寝かせるとこにして、皮の方を。
3人が3人とももくもく、せっせと作っていました。本当に、集中するのが上手いなーと感心するキッド。ここで、本来なら皮を作りつつ、先に出来上がった皮で餡を包み餃子へしていくと作業を分担する提案をしたいキッドですが、なんかそれだと3人がぶーたれそうなので、一度皮を作り切ることに。キッドも皮作りを加勢し、最後は後輩組がふざけて大判の皮を作ったりなんかしてましたがお咎めはなしで。
漸く、餃子の形にしていきます。
「これ、このまま鍋に入れたらうまそう」
「なー。いい匂いする」
「腹減って来たな」
キッドが作った餡の入ったボウル。肉多めの方と(濃い味)野菜多めの方(ヘルシー)の2種類をつくりました。ローのリクエストでエビもあります。これは餡を少し入れてエビをメインの餃子にする。
「お前ら、綺麗に作るなァ…」
キッドも不器用ではないですが仕事ではないし単調な作業が続けば飽きてきます。が、後輩組三人はもくもくと、もくもくと丁寧なひだを形成し、破れも不格好さもない物を作っていきます。まさに内職を極めた様子である。そしてバット(皿)に並べるのも恐ろしくきれいに並べる。
キッドは時間を見て、自分手伝わなくてもいいかなーとブレイクタイム。後輩組は集中しても周りは見えるようなのでキッドが休憩しててもなんも言いません。日ごろお世話になり過ぎてるしね。むしろ休んでくれて嬉しいです。
十分量産したならば、頃合いを見てお遊びタイムです。
2種類の餡を半々に包んでみたり、大判の皮で包んで、作った後にこれが焼けるのかと本気で心配したり、なんか違う形で包めねーかなーとか、工作を始めます。
キッドは普通にできたやつを丁寧に丁寧に仕分ける。実は冷凍保存用のものまで作ってました。ペンギン、シャチに持たさる分を真空パックにして冷蔵庫へ。今冷凍してしまうとスペースもないし持ち帰るまでに残念なことになるのでしません。各自、持って帰ったら即冷凍するようにと、本日解散するころにキッドさんから言い聞かせられます。因みに1、2ヶ月なら冷凍保存余裕だし、水餃子などに出来ます。
キラーも後からビール等引っさげてきますが、餃子は持って帰りません。キラーは自分家で餃子を焼くなんてことは多分しないです。
焼き肉や鍋など集まりの時には焼いたり、世話をしたりはしますけど自分1人で料理をするか、って聞かれたら即答でNO。キラーが台所を使うのはレンチン(冷凍食品)お湯沸かす、お酒作る…とか、それくらい。あ、サラミとチーズを切って盛るくらいは上手にできます。

取りあえず、ふざけて作った分の餃子は確実に今日食べます。後輩組の提案をキッドも面白がって冷蔵庫の中の食材を少し提供したので(チーズとかトマトとか、最悪餡さえに火が通れば食べれる系のやつ)楽しみです。
特に、デカい餃子はキッドが焼いてやらないと火の通りが心配なので持ち帰りはさせません(これから夏だしね。でも前に料理中火が上手く通らない、とシャチペンが相談した時には出来上がりにチンすりゃ確実ってキッドが言ってました)


そうして、キラーもやってきて早速焼きます。羽根つきのぱりぱり餃子を所望されたのでキッドさんも餃子屋じゃねーから保障はできねーぞー何とか言っちゃって、でもちゃんとお店で出るようなの作ってくれます。ご飯も炊いて、鶏がらスープも作ったキッドさん。ローはお酒を楽しめないので餃子だけじゃね。ペンギンもシャチもご飯食べたかったらいっぱい食べればいい。
キッドとキラーは餃子でじゃんじゃんカパカパお酒行くけどね。
因みに今日は皆お泊りです。ローとキッドの2部屋あるので後輩組先輩組で別れてもいいし、ローの部屋でそのまま雑魚寝でもいい。

そしてロシアン餃子でうっかり梅肉入りの餃子食べてびっくりするキラーとか(梅干し、酢の物嫌い)、チューブ入りのおろし生姜が入った餃子食べてツーンとカァア(生姜はいっぺんに食べると熱く感じる)とするキッド。思わず「おwまww…これっ…最悪wwww」笑いが止まらないキッド(そう言う時ってあるよね)
わさびでもなく、少し刺激が強い程度にしか量を入れてないので笑いで済みます。生姜入りはペンギンとローも食べました。因みに入れたのはローです。
あとはカレー粉とか、イチゴジャムとか。イチゴジャムはシャチとキラーとローが食べましたが意外にいけるとのこと。
因みにぜんぶ、餡+一ひねりなので餡との相性次第では美味い。


そんな感じで夜も更けて。キラーとキッドに付き合えるのはペンギンだけなので相変わらずお酒を煽りつつ、シャチは気持ちよく酔っぱらいながらもご飯(米)食べなきゃ腹は
落ち着かねぇつってローとしっかり米と汁と餃子をおかずに頂いて。お酒飲めずとも話は面白いのでお酒を注ぎ、ジュースを注ぎ合いながら。


遅い朝(昼近い)はちょっと胃がもたれてる気がするけど、余ったスープにご飯ブチ込んで雑炊。ラー油垂らして、でもあっさり味なので優しい…こんな朝ごはんキッドさんじゃないと今のところ食べさしてもらえない。

そんで、夕方前にキラーやペンギン、シャチは帰っていく。ペンギンシャチはお持ち帰り餃子を携えて。キッドから焼きかたと水餃子他レシピは教わり済みです。
キラーは外飯が好きなので気ままにしますが、ペンギンやシャチは学校とバイト。昼は学食だけど夜どうしよう。食いに行くのはいいけど金はかかるし、弁当も飽きる。たまに軽く自炊はするけど何を作ろうか…ってなる。でも今回みたいなのがあると、自分で焼いたり、その辺の粉末スープに餃子入れて煮ただけでも作ったって気分になるのでなんか自分頑張ってる、とか気分転換とかにもなりますよね。
自分でするひと手間って言うのは、結構自分にゆとりを持たせるいい方法だと思います。スパゲティもコンビニで買ったのをチンして食べるより、自分でパスタ茹でてソースは和えるだけだったとしてもパスタの茹で時間って手間は結構大事だと思います。
時間ない、面倒くさい、を5〜8分パスタに注ぐと、そっからちょっとだけゆったりした気持ちに切り替わる気がします。
急く気持ちをリセットするもの大事。うん、大事。
ゆとりがあると廃れないですよね、気持ちが。

そんな感じで、お好み焼きとか、たこ焼きとかお家でパーリィしたらいいんじゃないでしょうか。

キッドも今回冷凍餃子を勿論作ってあるのでまたローが餃子を忘れたころに食卓に出てきます。その時は2人きりの夕食なので、餃子ビール最高!と気持ちよく酔うくらいに飲んで羽目をはずしてキッドににゃんにゃんすればいいともいます。
キッドも酔って普段と違うローを見るのが嫌いじゃないです。むしろ積極さが増して欲に塗れたローが見れるので気に入ってます。
でもローは某一件(酔った勢いでキス挙句に記憶ない)以来、際限なく飲むのは自重してます。酒乱でキッドに酷いことしたら嫌だし、記憶飛ぶのが嫌だから。
キッドはもう恋人同士なのでローが酔っぱらって自分にキスやセックスを迫ってくるのは覚悟と言うか許容の範囲内にしてますけどね。暴力的にならないならばいいです。

そんな感じで。


 

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