依存傾向高まる
 



(2013/03/15より)
拙宅と言えばいつも隣りと、言うくらいになりまして。本当にありがたいことなのですが(まぁ、それ以外になにもないので必然的とも言えるが)。
短編とかたまに書きたくなって自分でもちょこちょこ読み返したりするんですよ。(その都度誤字を見つけながらあとであとで…と現在に至る)
だんだんとキッドが弱く…ローに弱くローを好き過ぎになって ああ、依存してるな と全く他人ごとに感じました。実際他人事なんですけども。
前々から言うようにキッドは家族ってものを知らなくて、いろんな人にお世話になりながら生きてきたわけで。
それ故に幼い頃はなんで自分はこんな状態なのかわからなくて、成長するにつれて自分の立場を理解して、それが窮屈で、淋しくて、思春期にはやさぐれてみて、やさぐれても解決しなかったので早々に「大人の諦め」を習得して、なんとなく人となりに生きて。
キッドが一番やさぐれたのは小5年から中1冬くらいです。中2くらいからは変に大人になってツンツン。高校にあがれば大人が子供を演じるってのを覚えるので高校生らしく過ごしました。バイト時と制服着てる間と大分差のあったキッドくん。
小5〜のやさぐれ期。小5とかになると大分心の方が出来上がってきて、性の授業とかもありますしね。そういう時期ですよ。周りの子供っぽい男子に、変に生真面目偏屈とか女の子も目に見えて…ね。キッドもいろんなことを理解できるようになってどうしようもないイライラとかあってでも発散できなくて学校行くの嫌とか破壊衝動とか群れるの嫌いとか思うんですよ。
それも一時です。やさぐれ期小5〜中1と書きましたが片鱗を見せてからが長くて本番が短く、あとは燻りが長かったんです。触れるもの皆傷つけるオーラだけがでてる状態。
中2とかになると夢精もやって下の毛も生えておれは大人になった、だから中学卒業すれば今抱えてるもやもやから解放されるんだ。ってそんな思いで無理やり大人になろうとした時期です。悪いこともせずいいこともしないけど。なんのために生きて過ごしてるのかってのを考えたりしてたんでしょう。
そんでいざ。つもりはなかったけど中卒じゃ流石に…ってことで高校へ。入学してすぐバイトし出すんですが、自分のお金を持ってとちょっとでも自分で生きてるって実感をしてからすっと心が軽く。で、バイトすると内面が成長するんですよね。考え方とか人との接し方とか学んで高校では適当な友人も後輩もできて楽しく過ごして。ちょっとだけ高校生特融のバカもやってみたりして。
見た目が不良なので目をつけられやすいキッドですが、根は真面目なのです。勉強も真ん中の上をうろうろしてる感じで。とにかく早く働きたいと思ってたのでなにもかもそこそこをキープ。目立つ非行もしません。やってタバコとかバイクにまたがったりとか。そんな感じで青春謳歌時代もちゃんとあります。

キッドはタバコ吸えます。因みにと言うか余談と言うか。高校で周りが吸うから…なノリで咥えてみたけどなかなかどうしてこれがいいのかねぇ?とイマイチ煙草の味がわからず。半年くらい吸ってみて どう考えても金が勿体なくね?と思いはじめて。
その頃キッドは3日で1箱くらい。こんなんだったらうまい飯食いたいよな…と真面目に思ってしまいその日にやめます。未練なんてない。次の給料でいい肉食う。


余談、そしてこれからの話になりますが、ローはタバコ吸いはじめます。
(ローと煙草の話 を参照)

そうやって大人(社会人)になったキッド。高校の時もそのあとも恋人がいた時がありました。大体が告白されて、その時に相手が居ず好みの子だったら割と即頷いて。恋人がいる時は好みの子だってもごめんなさいします。別れの理由は大体、時間を合わせるのが億劫だと感じてくる…そういうのが理由です。最初は会いたいとかどっか行きたいとか極力応えてあげますが、面倒…と言うか、今までの会いたいと言われた時間やデートの日で潰れてしまったキッドの時間の皺が後半にぶわっとできてくるんですよね。一緒に居るのはいいけ本読みたいときに映画一緒にとかしたいことができないのが辛いなーって。
そういうのがたまって別れます。で、ローの前に付き合ってた恋人はその辺が割と楽な恋人だったんですが、恋人さんがキッドに合わせて我慢してくれていた状況だったので半ば喧嘩別れに。でもあとでちゃんと話し合ってきっちりあとくされなくしました。

キッドは基本優しいですが淡白です。キッドは自分のことでいっぱいいっぱいの人ですから。誰彼に助けてもらって生きて来たけど、それは周りが見兼ねて手を差し伸ばしてくれたってだけで、伸ばされる手がなかったら1人でどうにかこうにかやってきました。だから依存ってものを知りません。
これがなきゃ、これじゃなきゃって考えがないです。するようにする、なるようになれ、なったことでいい。
モノを知らないのですみません教えてください。これが中学卒業するころには言えるようになってたキッド。聞けば教えてくれる、それで理解できる。それにこしたことはないのです。
キッドは依存しないけど、キラーの様にキッドは1人でなにも知らないから面倒見ないと、気にかけてやらないと、って言い方は悪いですがそうやって勝手に思い込む人が出てきます。勝手なお節介って奴です。
でもキッドはそれでいいんです。勝手なお節介だけど勝手にされるお節介なら適当に甘えておけ、と。
それでもキラーに対しては本当に無二の友人だし、時には兄弟で…って思いがあります。遠慮なく頼れる存在。でも依存とまではいかない。
だから淡々と強かに生きて来れました。

そんな中で。隣人で恋人のロー。
キッドはすっかりローへの依存傾向にあります。と、言うのも。後輩へのものとは違う……、キッドが誰の世話を焼くってのがローが初めてでした。キッドが「気になる」と思ったのがローが初。「あーあー、もう!」とつい手を差し伸べてやりたくなるのもローが初。そうやってローにちょっとずつ溺れていきます。気づかないうちに。と言うか今もまだ気づいてない・・・気づきたくない。
ローとは隣どうしだし、時間があれば一緒に過ごすけど各々が好きなことやりたいことをしてます。片や本、片や映画。工作、昼寝。勉強、料理。ずっと喋ってるわけでもない、2人しかいないのにしん、とした部屋でも居心地悪くない。
ローと過ごすのには決まったルールや時間割が必要なくて、ローが甘えてくるのが心地よくて、好きだな、と思えて。

キッドばかりがローを好き、な感じになってますが、なんの。ローはキッドをまじで大好きですし、頑張ってるんです。
ローも前書いたように構われるタチですが、構ってほしい!と思うのはキッドだけです。キッドにはうるさく構われたい。これはこうしろ、と言われたい。本当はなんでもできるけどキッドにはできない、と甘えたい。
ローは我が強いし没頭するとそれにいつまでも集中してしまうタイプです。キッドの前ではそうしないように最初は注意してたけど、没頭してキッドすら見えてなくてもキッドはローを邪魔するわけでもなく呆れるでもなく自由にさせてくれます。
猫を被ってるとこもあるけどさぐりさぐり、キッドにどこまで甘えていいのかをローも測ってます。わりと強引に甘えてもキッドは受け入れてくれるからローはすっごい愛されているんですけども。
ローはキッドには猫被ってます…と、言うかもしかすればあれが素なのかもしれません。私にもわかんないです。でもキッドの前では素直に馬鹿なことしたいし知らないことを知らないと言う。
シャチやペンギンはキッドと居るローを見ると「うわ、メロメロだ」って思います。普段のローはニヒルに笑って人を小馬鹿にしたような態度で、不遜で。

片意地張らない、なるようになれば…なフラットに過ごす2人だな……面白みがねぇ!(笑)

ペンキラの波乱万丈っぷりがな…。
こいつらはお互いを容認するのが愛だ!と思ってるタチなのでね。納得いかなくても無理やり許容内にするか鬱憤がさ。
そうだね、キラーはキッドのすることをサポートしてきたし、ペンギンはローに小言言いながら付き合ってきたもんな…キッド・ローには言ってた癖に、自分たちは構われたりしたことがないんだよね。不自由に感じるだろうな…。


 

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