七草
 



隣りにのキッドさんの七草。キッドは別に行事を大切にはしないけど、毎度ながらにローが敏感そうです。
スーパーの野菜コーナーの特設売り場にて、七草と言う文字とともにパック売りされている野菜。キッドは目にとめて「ああ、七草の…」と。
キッドにはパッと見カブくらいしかわかりません。

「…買わないのか?」

とは、ローです。手に持ってキッドを見ます。子供で言う「これ買って」のポーズ。

「食うのか?」
「?食うぜ(当たり前だろ?って顔)七草だろ。」
「まぁ、いいけど…」

買い物かごにいそいそと入れられるそれ。

「おれ七草粥って初めて作るぜ…なんか違っても文句言うなよ?」
「普通の野菜入った粥と変わらねェって」
「つーか、カブなんだな。七草ん中にカブってあったか?」
「スズナのことだぞ。因みにスズシロは大根だ」
「へー?あ、マジだこれ大根もはいってらァ」
「ユースタス屋、七草言えるか?」
「セリだろ?」
「うん」
「ナズナ…カブと大根がスズナとスズシロ?いま4つ?」
「そうだな。あと3つ」
「……ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ」
「いまあのポップ見ただろ?」
「見てねェ」
「ウソつけ(笑)すっごいスラスラ言ったじゃねェか」
「見てねー(笑)」

なんて会話をしつつ、こんばんは七草粥となんでしょうか。コックリした味付けの魚の煮つけとか、煮物とかいいかもしれないね。明日の朝まで食べるんだろうな。

  

- 33 -

「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -