話題にされてる
 




学食が名物、とかいってニュース番組とかでも一般人も利用できるとか見聞きしたことありますが、そう言うの見たりして「へぇー。すげーな」ってなんとなく言ったキッドに
「ウチの大学の学食もいるぞ?学生じゃない人。この前、子連れの夫婦もいたしな」
「お前のとこも誰でも入れんのか?」
「ああ…それにパッと見誰が学生で、そうじゃねェのかってのもわからねェしな。」
「……へぇ…」
「来てみるか?」

とか。ローには夢の学内デートが出来るねェ。ローは2時間目に授業があって、それ以降は何も予定がない日。キッドは仕事休みの日。
初めてきた場所、建物、人をぽけーっと見てローに説明された場所にぽてぽて向かうキッドさん。キッドはローを見つけられないかもしれないけど、ローは直ぐキッドを見つけてくれるだろうね。

ローは、大学でできた友人もいるだろうけどどうでもいい友達はいなさそうだな。親しい数人。なんだかんだでどんな恋人がいるかっていうのも話してるだろうなぁ。
「あ、もしかして美人で年上の恋人さん?」なんてキッドを目の前にしてローに聞くんだろうな。

ローのこと、ローの友人になるようなタイプだから最初から
「なー、もしかしてトラファルガーって恋人いる?可愛い?」
「知ってどうする」
「えー?合コンとか誘うの考えんじゃんかー。恋人いねェなら女の好み聞く」
「…いる。…どちらかと言えば美人…だな。ユースタス屋は」
「あは。ユースタス屋?さんは年上っぽそー。合コンの話したら即答えんね、キミ。誘われんの嫌か?」
「誘うだけ無駄だな。興味がねェ」
「フゥー!いっちずーぅッ」
「馬に蹴られて死ね」
「おれがキミの邪魔をいつした!?」
って会話程度だろう。男だとか、女だとか最初から言ってないので初見は『あ、男だったんだー』程度に。
で、見知らぬ人とローが学食でお食事=ロー楽しそう。ローのお相手色白の美人、ハハーン。と見かけた瞬間に察するんだろうな。

妙なことを口走った友人の太腿を拳骨でおもっきしぶっ叩くローと『おれのことンな風に言ってんのか…』と苦笑気味に思うキッド。キッドは多分ローの友達になりそうな人間って苦手ではないだろうから、シャチと同列系統の人物カテゴリに加えて上手く話しするんだろうな。

ペンギン系統の友人でも、やっぱり「ああ、例の美人で年上の…」とか口走るんだろう。そしてローの強烈な睨みつけを受けて『なんでトラファルガーの奴あんなに怖い顔してんだろ…恋人を見られたくないくらい独占欲強いのか?面倒くさいな』とか思うんだろうな。

キッドはとくにローが友人間で自分のことをどう言う風に言ってるのかって気にしそうにないよね。
キッドもローのことを友人知人に冗談交じりに可愛い恋人だの、なんだのって呼んでそうだし。
「そう言えば、窓伝いに来る人ってそれからどうなったんです?」
「窓伝いって言うか、ベランダ伝いに窓から入ってくる奴、な」
とか最初はこんな感じでローを呼んでいて、会社の同僚なんかにぼやいたりとかしてたんだろう。

 

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