成人の日
 



・前置き
成人式、ロー達は地元に帰ればいいなぁ、でもローは面倒くさがりそう。といろんなパターンが思いつくわけですが。
シャチは確実に帰ると言うのは決めています。彼女さんは地元に残っているのできっと一緒に成人式でようねーと話がついてるはず。シャチがどんな振袖にしたの?って電話やメールで聞くのを「見てからのお楽しみでいくない?」なんてふっふっふー。と笑ってかわす彼女さん。「それもそうだな!…でも気になる!色だけ教えて!色だけっ」なんて長く会話を楽しみたいのでちょっとしつこく聞いたりするんだろうな。
ペンギンはどうでしょうか。親は帰ってきてほしいかもしれないですね…ペンギンって何となく自営業してるところの長男坊って気がします。妹が居そうな気がするけど、隣にのペンギンには弟でいいかもしれない。弟の方が家を継ぎたいと思っていればいい。
ペンギンは都会に出たいとか思ってたから弟の気持ちは嬉しいはず。親は長男に継いでほしいかもしれないけど…その辺の確執があってもいいかもな。
と、言うかペンキラが後々別れる理由として性格の不一致+(or)親が…ってのを考えていましたってことを話しておこう。



親がやっぱ男同士って言うのに理解がなかったらいい。
ペンキラが後に別れると言う話を書いたときにも合わせて書いていると思うけどロキドが面白みのない平坦な道を歩いているので、ペンキラに苦難の嵐が吹きすさぶ的なものを…ペンキラが難いのじゃないんだ。彼らに不幸が似合うと言うか、ロキドとの違いを全面的に出したかったと言うか!(お前…)
付き合う理由が、お互いフリーだった、年上に憧れた、年下を可愛がりたかった(ぶっちゃけロキドの2人が羨ましかった)って理由なので、そんな理由でくっついた2人がどこまで意固地になって付き合ってられるのかって言うさ…そんな意地悪な思いもあのであって(さっき難いのじゃないとか言ってたのは果たしてなんなん)
いやいや、だからと言ってずっと不仲だったのではないんだペンキラは。毎回言うけど。こう言うのりだったから最初はすっごく楽しんだと思うんだよ恋人関係を。で、お互いに本当の甘えが出始めたり、またこれだけ過ごしたのにまだ明かさないことがあったりって言う部分にお互いストレスを感じるようになってダメになっていきます。
ペンギンなんかは親が口を出して来たりって言うのは煙たがるけどはいはいで流して半分以上親に譲る形で解決していきそうなんだよね。キラーも互いの家のことには干渉したくないけど、そんな時にキッドがローの両親と仲良くできてるのを見るとやっぱこうもやぁ!とするわけで。
ロキドの場合、もしローの両親が同性愛を受け入れられないって人たちだったらキッドがローと、ロー両親を慮って泣くことになってもローはきっと家には帰らないし大学在学中だってもすっぱりと退学してキッドと生きることを選ぶだろうな。親からの援助を全部切って無一文になったローはユースタス屋、しばらくおれの面倒見てくれよって言う。衣食住をキッドに頼ってでもすぐバイトなり仕事なりしてキッドにも迷惑かけないようにちゃんと自分で頑張るだろう。
ローの親はきっとそんなローにはもう干渉しないはず。息子は死んだんだと思って絶対便りは出さないね。
多分、何十年かしてシャチやペンギンから親父さん(お袋さん)亡くなったってよって知らさせるはず。シャチとペンギン、ローは同じ田舎ですからシャチ、ペンの親から知らせが回ってくるんだ。
同時期に父母が亡くなるってのはないだろうから、まずどちらかが亡くなったとしてもローは帰らないだろう。「親父は(お袋)は強いから一人でも平気だよ」なんてキッドに言って。
で、最後にその片親も亡くなったらローはキッド連れて父母のいなくなった家に帰って墓参りに行くんだろうな。親不孝を謝って、でもキッドを選んだことはぜったい謝らないしむしろ堂々と墓前で自慢してのろけて「ただいま」って言う。
ローとキッドは家をこの先もずっと管理し続けるだろう。一時人に貸しても、2人の老後はローの実家(その頃にはちょいちょい改築もしてる)で余生を過ごすさ。じじぃになったロキドんとこにシャチ、キラー、ペンギンの子、孫が来ればいいよ。もう涙が止まらねぇよ…。もしもの話でここまで盛り上がってどうすんだ。


本題は成人式どうするかって話だよ!!


ま、ちょっと話は戻るけど、ペンギンにはキラーと駆け落ちってことにはならなさそう。もしそうなってもきっと続かないな…ペンギンの親はぜったいペンギンを探し出そうってするし。ペンギンは駆け落ちしてる自分に酔うかもしれないが、キラーはすぐにその酔いも醒めそうです。「ダメだ、やっぱりおれがついていけない」そんなこと言ってキラーが別れを告げるのが目に浮かぶな…。


と、そんな重暗い話の後になんですが。

「おい、お前今年…つーか来年成人じゃねーの?」
「そうだな」
「どうすんだよ」
「どう?」
「帰るのかってこと」
「別に…おめでとうって言われるだけだろ?」
「まぁ、式はそうだろうけど…地元の奴らと会うとか」
「シャチとペンギンはここでも会えるしな。別に何年会えまいが関係はねェが」
「…そんなもんかよ」
「シャチは帰るけどな。女居るから」
「ああ、彼女…振袖着るんだろうな…そりゃ見てぇだろ」
「そんなもんか」

と、成人式の話題が上がる時期になってそんな会話をする2人。

「帰った方がいいんじゃねェ?お前の親父さんたちも気にしてるんじゃねェか?」
「あー…まぁ成人式出るなら袴でもスーツでもってのは言われたけど。好きにしろって言ってたぜ」
「親孝行しろよ…酒飲んだりしてさ」
「んー…ユースタス屋は?」
「あ?」
「一緒に帰らねぇか?」
「……おれもォ?」
「休み…正月じゃねぇんだし取れねぇ?今から言っとけば。ユースタス屋も来るなら行く」
「お前ェー」
「へへ…なァ行こうぜ」
なんて言ってまた2人で実家に帰ればいいんじゃないかな。
そしたらペンギンにもお前も成人式地元に帰ろうぜって話し合いが出来て、キッドも行くならキラーも…なんて5人でローの地元に集まるのもいいんじゃないでしょうか。
シャチの彼女さんはキッドとキラーに褒められまくりかもしれません。キッドもキラーも可愛い女の子は普通に好きだと思います。あと、シャチの彼女だからきっと余計に可愛がる。袴のシャチには「着せてもらってる感がすげーなぁ」と取りあえず貶しておく。
ローはスーツがいいと言ってたけど、なんだかんだでペンギンも袴と言うことだったので袴にしたらいいさ。
「ユースタス屋が着ればいいのにな…」「おれが着てどうすんだよ。成人とか何年前だと思ってんだ」

写真とかいっぱい撮って、キラー、キッド、シャチの彼女の3人でも撮ったはず。可愛い。
ローの家でちょっとした酒盛りをしたらいいのさ。だだっ広い和室で。
で、キラーはあれだな…この時はペンギンの友達としてペンギンのところに泊まるのでいいだろう。多分2人ともカミングアウトには心の準備が出来てなくて、別にキッドと一緒にローのところでもよかったけど、それではなんかもったいない気がして。
密事の関係ってのもなんだかんだで燃えるのであって。そんな、若い気持ちで。
ペンギンの家も、友人となれば快く迎えるだろうな。
まぁ、相手の家に行ってわかることもまぁあるわけで…ペンギン家族がペンギンを自慢の長男にしてまっとうな道を歩ませたいって思ってるのはひしひしと感じるだろうし。

そんなペンギン家のキラーのことも気がかりになりつつ。

「ユースタス屋?」「…あ。なに」「ぼうっとしてたか?よけりゃ風呂入ってこいよ」「ああ…おれ最後でいいぜ?」「遠慮するなよ。…つーか、どうかした?」「あー…いや、キラーが…大丈夫かなって」「…平気だろ。ペンギンのとこ、いい人たちだし」「ん…じゃ、風呂もらう」「ゆっくりはいってこいよ」
ぽんぽん、とキッドの背中を叩いてペンギンたちを気にするなと促すロー。
キッドが風呂に行くと、ローもぼんやりと考えるのはキラペンのこと。
関係を先走りたいペンギンとよく考えたいキラー。そのために、ペンギンが先走ったことして妙な(突拍子もなく恋人をカミングアウトしたり)ことにならなきゃいいけどな…なんて、ローもキッドも考えていました。
余所のことと言えばそうなのですが、仲の良い友人の不幸は見たくないしね。

なんて、ロキドが気を揉んでいる時に。

彼女父「テメェが婿に来るんだろぉう?」シャチ「えー、嫁にくださいよ〜〜」シャチ親父「そーだそーだぁ!彼女ちゃんはうちの子になるんだぁーーー!」「くれとはなんだ!娘はモノじゃねぇんだっ(しゃっくり)、ぞォ??!だあれがてめぇの娘にくれてやるんだぁあってーんだよぉう!」なんて言う彼女パパとシャチ、シャチ親父の酔いどれが爆笑しながら酒を酌み交わしているといい。バカばっか…と彼女さんの冷ややかな目。きっと、パパ、シャチ、シャチ親父も娘ちゃん、彼女さんに弱いといいね。


って言う、後輩組の成人の日でした。
その日の夜は、ロキドは一緒に猫まで2人の被る布団の上に丸くなりながら眠り。
ペンギンは自分の家族が寝静まったのを見計らって自室でする情事に興奮し、キラーはペンギンとは裏腹だけどもペンギンに付き合いつつ。
シャチと彼女さんは宴会後雑魚寝。でもしっかりちゃっかりと腕枕とかしつつ。

キラーもロー達の田舎に行かせたいとは思っていたので。こんなんでどうだろう…。

因みに、もうロキドは父母にほぼカミングアウトしている状態。ローがユースタス屋ユースタス屋して、扱いがもう友人所ではなく大事にしてるので察しました。
お互いに察してるのを察した、っていうむず痒い状況でキッドがギクシャクするけど、大丈夫よって父母は皆まで言わず迎えてくれるさ。

 

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テーマ「人外ファンタジー」
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