男の聖書
 



(2013/08/20 より)


隣りにのキッドさん、ぬか床を可愛がってたらいいな…と思いました。ぬか床をロー母から分けてもらい教えてもらいながら。でも多分、ローと結婚してからの話だと思う。

最初はローが大学卒業してから漸く同棲して、そしてもうちょっと付き合ってローも仕事なれして落ち着いてから結婚…と思っていたのですが、キッドの洗濯機が壊れる話を書いたように、大学生の間に同棲してもまぁ、いいんじゃないかな…と思い始めて。
では、いつでしょうね?お付き合い3年目、あたりがいいでしょうか。そうだな…そうするか。

キッドの条件の通り、それぞれの部屋とお風呂は広め…で選んでいきます。ローは足(バイク)もあるので、キッドの職場に近い方ってのも条件に。
新調したソファーとベッド。キッドは捨てたり、譲ったりしたものが多そうです。どうしたって、ローの持ち物の方が新しく程度もいいので。
キッドは何だかんだ6年くらいはローと出会ったあのアパートで暮らしていたのでそれなりに物が増えています。多分、引っ越しを決めてからローにも手伝わせて荷造りとかしたのでしょう。
キッドは別にやましいものを持ってるわけではないので、引出や収納を勝手に開けられても何とも思いません。初めて会った人にされるのはともかく、付き合ってる恋人(ロー)だし、引っ越しの手伝いを頼んでいるのだから。
やましいものはない、と言いつつも、ないわけではないのです。グラビア雑誌とか、かる〜いエロ本めいたもの。

ロ「……」
キ「どうした?なんか見つけたか?」
「いや…えっと」
「?ああ…お前読む?読むなら持ってっていからそのあと捨てろよ」
「読…。ユースタス屋、これ読んでたのか?」
「ああ?じゃなきゃここにねェだろうが」

ロー、多分エロ本なんて買ったことないだろうな…。高校の時、そこそこ猥談もしたけど一人暮らししてからもキッドと言う素敵な恋人が出来たのでこんなものに頼る必要もなかったし。

「ユースタス屋…恋人とかいたんだよな?」
「まぁ、それなりにな」
「……これ、彼女いない時とか?」
「や…あー、あのよ…。ヤんのと抜くのってちげぇだろ?」
「そうなのか?」
「…お前、抜かねぇの?」
「え。あー…今は、ユースタス屋いるしな」
「…おまえ……いや、いいや…それ、読まねぇなら捨てるから」
「うん」

ギクシャク。
男の人って、性欲的にエッチはエッチで楽しむけど、オナニーはまた別ってのをよく見聞きします。オナニー気持ちいんだそうです。女の人もそうかもしれないですけど。オナニーも大事だっていいますしね。
キッドさんも、ローと付き合う前までは普通に女の人と付き合っていました。付き合っていない時期もありました。自分のお手々とコミュニケーションをとるとこもザラです。
おかずなしに、ただ持て余してるような熱を放出したり、おかずを用意してみたり。映像でだって楽しむし、まぁ探せば楽しみなんていっぱいです。
ローは、高校生の時は生理現象を相手にただ抜いてたんだと思います。そうそう高ぶることもなかったと思う。で、オナニーはキッドさんと出会ってからお付き合いに至るまでの間、一生懸命してました。もちろんキッドがおかずだからです。
最初はキッドの残り香でおっ勃つくらいなので、もうキッドにちょっと優しくされたとか、キッドが炊事してるときの包丁握る手だとか、寝起きや風呂上りの姿とか、いっぱいいっぱい、寝る前とか、ふとした時に思い出して。
キッドとめでたく付き合ってから、キッドはよっぽど疲れたり翌日がハードワークとかでない限りそんなにえっちは拒まないでいてくれるので、オナニーするよりもちょっとくらムラムラをため込んでえっちした方がなんだかいいような気がしてます。
それでも、いまでもキッドをおかずに抜くこともまぁあるっちゃあるんですけど。そんなわけで、ローはキッドと付き合ってもキッド以外で抜いてないしエロ本を読もうとも思いません。女の裸体を写真で見るよりも、キッドと交わしたメールとか、キッドが寝ころんだ自分の布団とかそういうのを見て触っている方がよっぽど抜ける。
こんなローですが、キッドの脱いだ服とか下着とか拝借したり…なんてことはしていないので、変態でも何でもありません。ローが抜く時は記憶の中のキッドが対象です。
あと、ローはキッドの絵を描くので…もしかしたら描きながら、描いたものを見返しながら、それがオナニーでりおかずになっている…のかもしれない。

と、書いたところで。キッドが現在も本や映像で抜いているのか、と言えば、そうではないのです。
上記でキッドが言葉を言いきらず流しましたが、いまはユースタス屋がいるしな、と言ったローの言葉に自分も思い当りました。そう言えば、ローに抱かれるようになってからよっぽどのとこがない限りオナニーしてねぇなぁって。
身体がローとのエッチに慣れた今、多少ムラムラしてもどうせ今日か明日にはローが誘ってくるし、そうでなければ自分が誘えばいいし…なんて思うようになってきました。
お尻を触るのに慣れてしまい、オナニーが前を握るだけでは済まなくなってきたのも1つ、要因にあります。別にそれは後処理とか前準備とかで自分で触るのにもなれたけど、どうせならローので…と、思うのです。
大体、ローに突かれながら、自分でしごきながらってするのが常であるし。
セックスの時間が長く、体も気持ちも最高潮となった時にはところてんもできるけど、キッドはいつでも後ろだけで気持ち良くなれるというところまで、まだ達していないので自分の手やローの手に前を触ってもらわないとイケません。
気持ちいいのだけど、いま一歩。多分触らずにいたら時間かかってもいつかはたどり着くだろうけど、目先の快感に負けて触りたくなるんだと思います。
キッドは、歴代の彼女さんには悪いけど彼女の都合もあっていつえっちできるか分かったものじゃないし、抜きたいときに抜くのがいいだろう。もし抜いた後に、次の日に連絡合ってそんな流れになって、賢者タイムでも、そんなにムラムラしくても、男はそれなりに触って前後運動してれば勃起もすれば欲も吐けるからなぁ…なんて、思っていたらいい。

あと、男同士なのでお互いの手が気持ち良かったりするのではないでしょうか。どうしてもムラムラしてオナニーしてみても、いまいちこう…なんだかなー、って思ってしまえばいいよ。

なんて、エロ談義になりましたが。お引越しの話だと思いました?実は最初からエロ本見つけるための引っ越し作業でした。
キッドは空気が読めるというか猥談になればさらっと乗っかるし、ローが聞くなら今までのいろいろとか話します。隠すようなとこでもないし。
キッドが映画見ててエッチなシーンがあっても2人で見ながらいちゃいちゃしちゃうし、キッドもそういうシーンがあるってわかりながらローと観てる節もあるので、確信犯っちゃそうなのかもしれない。

隣りに住んでいて、毎日のように行き来していたので同棲しても大してなにも変わらなさそうではある。
ただ、広いなーって2人とも感じていればいい。あのアパートの広さで2人でいることに慣れているので、広さが落ち着かない。引っ越して一時は、ベッド広いのに今迄みたいに引っ付いて寝てたらいいよね。自然と。お互い、相手の体に自分の手足を乗っけて寝るのがベスポジみたいな。
人の身体に足乗っけて寝るのって寝心地良かったりするんですよね…。うん。


結局は、2人の心も体も相性がいいってことで。

 

- 24 -

第3回BLove小説・漫画コンテスト結果発表!
テーマ「人外ファンタジー」
- ナノ -