キスをする時に、頬に添えていた手を今ではこの首に添えるようにした。
首を絞めてほしいと言う願いにはまだ答えられそうにないが、両手を首にかけ脈の触れを感じる程度に圧迫する。
ため息が零れるほどの苦しさでも、今のところ恋人は満足してくれているようだ。


最近では耳年増…ではないが、SMの知識だけは潤沢に集まっている。自分がそれを実行できるかできまいかはさて置いて、見たり読んだりする分には驚かなくなりつつある。
そこで、ちょうど見つけたこれを試そうと思う。ステップを上げていくためにも誂え向きのものだ。

「う…っ」
「ユースタス屋は苦しいくらいが丁度いいんだろ?」

ネット通販は便利だ、つくづくそう思った。黒い合皮ベルトにスタッズの打ち込まれたチョーカーを、肌に食い込む程度に着けてやる。
そして、同じくネットで買った手錠。それを後ろ手に嵌めて、鎖の真ん中に細い縄を通す。
その紐をチョーカーのリードをつける為の金具に通して引っ張った。吊られた両手は肋のあたりまで引っ張られ、ユースタス屋は胸を反らす。
両手を背中で一纏めにされ、更にはその手と首輪が紐で繋がっている。腕が辛くなり下げようものなら首が締まるという寸法だ。
本当ならば、全部縄を使ってやりたいところだがまだ技術がないので仕方がない。それにまだユースタス屋の首を絞めてやる度胸もつかないので、ユースタス屋自身で首の締まり具合を楽しんでもらうことにした。
形上、チョーカーや手錠を嵌めるときに怖がったり嫌がるそぶりを見せていたユースタス屋だが、満更でもなさそうだ。

「似合ってるぜ、そのチョーカー」
「ッ…くるし…」
「本当は気持ちい…だろ?」

首輪と手錠を結ぶ、ピンと張った縄をぐいと引っ張って身体を引き寄せる。ユースタス屋は足元をよろけさせながらおれにすり寄った。

「そう言えば、トイレ行きたかったんだよなユースタス屋」
「ぁ…う」

もう一度、首の方が締まる様に縄を引いてやると、首を反らしながらも辛うじて肯定の返事を返す。実に健気に見えた。

今日、おれの家に来たユースタス屋にはトイレに行きたくなったら教えろ、と伝えていた。そして1時間ほど前にトイレに行きたいと律儀に訴えてきたユースタス屋に我慢を命じた。あと三十分くらい、あと十五分くらい、あともう少し、まだあと少し…そう言って我慢させ、もういい加減にヤバい!と情けない顔で言うユースタス屋におれはこのプレゼントを贈った。焦らすほどゆっくり首と腕の2点を繋げ、今に至る。

「じゃああと5分」
「ぃ、ムリッ…ほんと、無理だからっ…漏れ、ちまうっ」
「あー、漏らされるのは勘弁してほしいな。片づけが面倒だ…。最悪、漏らしたら自分で舐めてお片付けしてくれよ?」

ユースタス屋の下腹を軽く押す様に撫でると、慌てたような情けない声でやめてくれと懇願してきた。首元がキリキリと音を立て大分締まっているらしく少し顔が赤らんでいる。

「仕方ねェな…ほら、歩け」

背を乱暴に押しながら歩みを促し、風呂場まで連れて行く。もう何をするかユースタス屋はわかっているだろう。きっと、トイレに行くときは教えろと伝えた時からわくわくしていたに違いない。
だが、プレゼントは流石に予想してなかっただろう。嬉しさが倍になってよかったな。
このまま、着衣状態でお漏らしさせるのもいいが、先ずは放尿姿が見たいと思う。ユースタス屋のスキニージーンズのボタンを外し、ファスナーを下げて足の付け根まで下着とともに下ろした。
少しだけ頭を擡げかけたちんこがひくひくしながら揺れて垂れ下がっている。

「さ、いつでもどうぞ?見ててやるよ、ユースタス屋がおしっこするところ」
「ふ…あ、見て…おれの…ん、でるっ…でるっ」

背後に立ち、耳元で囁きながらちんこの先を見守った。ユースタス屋が嬉しそうに上ずった声で宣告すると、シュー…と勢いよく放尿を開始し、色のついた尿が浴室のタイルにばしゃばやと飛沫を上げて落ちる。
おもむろにそのちんこをやんわりと握ってやると、ビクリと跳ねて一瞬だけ排尿が止まる。そしてすぐにまた押し出される尿。
恍惚とした表情のユースタス屋の顔を歪めてやりたくなり、ホースの口を塞ぐように尿道口を親指の腹で塞いでやった。

「うあっ!や…っださせてっ」
「出させてください、だろ?」

塞がれてもなお、息んで排尿しようとしているらしく、塞いだ指の隙間からぽたりぽたりと少量の尿が零れた。

「だ、ださせてくださいっ…しっこ、させて…っ」
「キスしろ。ちゃんと舌使ってな」
「んっ…ロ、ふ…っん、んっ…ぁ…んんー…」

首を反らさせて、無理な体勢で懸命に舌を使いキスをするユースタス屋に満足し、指を離してやる。キスに半分集中力を持っていかれてるのか、しょろしょろと勢いのない排尿だ。
ユースタス屋のちんこを握っていた手はもちろん尿まみれになるが不思議なほど嫌な気はしない。むしろ、温かい尿に触れながらいまもユースタス屋のちんこを弄んでいる。
排尿が終わると同時にユースタス屋はキスを止めて、唾液に濡れた唇を舐めた。膀胱と尿道にに残った尿を絞り出したらしく、最後にちょろちょろと足元に垂らした。

「はぁ…」
「気持ちよかったか?」
「ん…」
「それはよかったな」

尿に濡れた手でユースタス屋の頬を撫で、唇をなぞってやる。
赤い舌を覗かせて、ユースタス屋はおれ指を頬張った。






「尿も舐めるんだな」
「まぁ、アストゥマウスくらい普通にやるからな…尿くらい、お前のだって飲めるぞ?」
「そうか…」

尿まみれになったので、ついでとばかりに一緒に風呂に入った。
ユースタス屋はプレゼントを気に入ったらしくまだあのままつけている。ただ、首が締まりすぎてぶっ倒れられると困るので首と腕を繋ぐ縄は外した。チョーカーと後ろ手に嵌めた手錠のみだ。
後ろ手に嵌めた手錠だけでも不便そうなのに、ユースタス屋はご機嫌にしている。勿論不便な手は身体も、髪も洗えないためおれが洗ってやるつもりだ。
ならば、ついでにこれもやってみるか。おれの尿も普通に飲めるらしいし断られはしないだろう。
おれは立ち上がりキョトンとしているユースタス屋の前にちんこを構えた。
そして、頭に向けて放尿してやる。
人に向けてなんて、緊張して出ないと思ったが案外すんなりとでるもんだ。パシャパシャと髪や顔に尿を叩き付けてやる。

「気持ちいか?ユースタス屋」
「……悪くねェ…最高かも」

満遍なく顔に尿を受け止めたユースタス屋は蕩けた顔でニッと笑った。
そして、尿に濡れた唇をこれ見よがしに舐め、喉を上下させる。
とても蠱惑的な表情に目が眩みそうになった。
尿に濡れたおれのちんこをしゃぶらせて、尿道の残滓でもすすってもらおうかな。


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