エッチは全然余裕だけど中出しは断固として許さんキッドさん。 理由は単に子供が出来たら嫌だから。 子供が出来ないなら構わんが健康体なキッドさん故に生ダメ中出しダメ。とキツくバージルに念を押す筈。 「ガキ作ってる暇なんてねェんだ」 切なそうに(バージルフィルター。実際には何度も説明して辟易し出したキッド)言うキッドにバージルも渋々従う…筈もなく。 じゃあ子供が出来ないところで生でダラダラしちゃえばいいじゃない!とばかりにお尻を狙ってくバージル。 潔癖そうな癖してようやるわと本気で呆れるキッド。しかしまぁ子供出来ないのだし万事OKか?と納得しちゃうので即生出し解禁。 バージルの頭ん中キッドさんの事しかないんだろうなぁ…トリップしてきたことも愚弟のことも最初の一週間頭にあっただけでそれ以降消滅したはず。 スパーダの力はどうしたってこの世界では手に入らないので力は求めても自主鍛練するしかないよね。 情熱はひたすらにキッドへと。
そしてありがちにとある島でハートとキッド海賊団がばったり遭遇。 髪を降ろした裸で真っ赤なコートのバージルが。 キッド海賊団の面々はバージルが敵の海賊団と!?しかも何あの出で立ち!とびっくりする中キッドだけ「お前バージルじゃねぇな?」と声を掛ける(バージルは別行動で単独稼ぎ中)
ダンテはきょとんとして「アンタ、バージルを知ってんのか?」キッドさんの気の強そうなのと美人さに下心をだしながらつつつ、と近寄る。 「俺、ダンテ。バージルは双子の兄貴だ」 「へぇ…どうりで。しかし似てねぇんだなお前ら」 「よく言われるけど、初対面ではあんま言われないぜ。アンタってもしかしてバージルと深い仲?」 「さァな。どうだと思う?」視線を合わせ違いに緩い笑みを浮かべながら腹の探り合い。 「…OK!アンタ良い女だ。どうだ?兄貴と比べてみねぇか」 「比べるまでもないだろう」 スラッ、とダンテの頬にあてがわれた刀身。 いつの間にかキッドの背後に立った(エアトリック)バージルがダンテを睨む。 「うお!いまどこから!?」と騒ぐ両海賊団のクルー達。
「…早かったな」 「手応えのない者ばかりだった。土産だ」
相変わらず刀はそのままに、キッドに袋いっぱいの宝石や金貨を渡す。
「女に貢ぎ物か?バージル。アンタ変わったな」 「貴様は変わらないな。相変わらず馬鹿なようだ」
「せ、船長!船長泣かないでくださいっ!船長抜きで話が進んでるからっていじけないでくださいっ」 「フフ…どうせおれは噛ませ犬程度の扱い……鬱だ死のう」 「てめぇも相変わらずだなトラファルガー」
ネガティブなローにカラカラと笑ってるキッド。
「トラファルガーのところに乗ってたんだな、"愚弟"ってのは」 「ダンテ、だぜ。女頭さん」 ぱちん、とウィンクを飛ばすダンテにムッとするバージルとウィンクを受けて軽く笑ってるキッド。
「ユースタス"キャプテン"・キッドだ。キッドでいいぜダンテ。バージル、あれがトラファルガー・ローだ」 「…あれ呼ばわりとは失礼だなユースタス屋」 「興味はない」 「そう言うな。"愚弟"を預かっててくれたんだぜ?」 「あれなぞ海にでも沈んでいれば良かったんだ」 ダ・ロ「「おい、流石にひでぇぞ!?」」
バージルの口振りに目をつり上げるローとダンテ。キッドはお手上げだとばかりに肩を竦めてからバージルを見上げる。
「兄弟の再開だろ?抱擁でもしてみせて感動させろよ」 「お前はそれを見て笑いたいだけだろう」 「ツレねぇなバージル。キスでも浴びせてやろうと思ってたんだぜ?鉛弾の、だけどな」 「それも面白そうだが、場所を移そうぜ。ログが溜まるまで5日は掛かる…騒ぎを起こしちゃ面倒だ」
と、酒場へ場所を移す。 キッド、ロー、双子と数名のクルー以外は好きに飲むなり女を買うなりの自由行動。
「お前イケる口だな」 「アンタも中々だぜ」
ガチン!とジョッキをぶつけゴクゴクと喉を鳴らすダンテとキッド。 気分よく飲み比べ。
「バージルの野郎は付き合いが悪くていけねェ」 「あー、ダメダメ。アイツ下戸だから相手にならねぇよ。それに比べてどうだい?俺の方がもっと楽しませる自信あるけど」
キッドとダンテは打ち解けて談笑。ローは同じテーブルで独り静かにグラスを傾け、バージルは無表情で「ダンテ死ね」を胸の中で唱える。
「お、待ってました!」 「ああ?なんだそりゃ」 「ストロベリーサンデー!こいつを食いながらってのがサイコーなんだ」 「はーん。酒飲みながらよく甘ぇもんが食えるな」 「こいつは特別だぜ。アンタも食うか?」 「…ん。」
あーん、と口を開いて見せるキッドに、ダンテはまさかそうくるとはと嬉しい誤算にときめきながらスプーンに掬ったクリームと苺を食べさせる。
「…酒とは合わねぇな」 「そりゃ残念だ」 「…キ、」 「お?クリームついちまってるぜ」
キッドの口端についたクリームをダンテが指の腹で拭う。 バージルもそれに気付いたもののダンテの声と一歩早かった行動に負けてしまいイライラが募る。 しかもそのダンテの指をキッドの唇が食み、舌先でクリームを舐め取ったのをみると益々面白くない。
「誘ってる?」 「はは、お前に任せる。だが、生憎今日はその気じゃねェな…まだ日がある。また飲もうぜ」
ダンテの耳元に囁きながら席を立つキッド。バージルも立とうとするがパチリとキッドと目が合う。
「兄弟の再会、楽しんでろよ」
悠然と笑いながらバージルにそう言うとトラファルガーを横切り、酒場の二階にある宿場へと向かうキッド。
「フラれたな。ダンテ」 「あーあ…とんだ女帝様だなありゃ。煽るだけ煽っておいて」
ローが愉快そうにダンテに酒を注ぎからかう。 ダンテはそれを一気に飲み干し、ローの前にグラスを叩き置く。注げとの催促にため息を吐きながら、再びグラスを満たしてやるロー。
「嫌いじゃねぇ女だろ?」 「ああ。あーゆー暴れ馬は乗りこなしたいタイプだ」 「…チッ」
下品な2人の会話に隠しもせず舌を打つバージル。 そんな様子を見てダンテは勝ち誇ったように笑み、ローは涼しい顔で笑っている。
「あんたも飲んでみたらどうだ?海賊は酒を酌み交わすもんだぜ」 「俺は海賊ではない」 「ふふ。じゃあユースタス屋のナイトか?」
バージルの前にグラスを差し出し、並々と酒を注ぐ。 ダンテのグラスにも注ぎ、自分のグラスも満すとソレを掲げた。
「兄弟の再会と出会いに乾杯…とでも、言っておこうか」 「…へーえ。いいねぇ感動しちまうぜ」 「……」
ダンテもグラスを掲げ、バージルも奥歯を噛みながらグラスを手にする。 ローから静かに売られた喧嘩を双子はきっちり買う事になり、三者ともグッと一息でグラスを扇ぐ。 タン!とテーブルを叩く音がほぼ同時に3つ。三竦み。
「フフフ…今日のところはこの1杯で預けておこう。再会と出会いの夜だしな」
あっさり勝負から手を引くローにダンテは手をヒラヒラさせ、バージルはローの腹の見えなさに不愉快に顔をしかめる(そして胸が酒に焼かれて余計不愉快)。 ローが席を立つのを見送りもせずにバージルはダンテへ怒りの矛先を向けた。
「女頭は1人酒か?」 「…丁度、いい肴が手に入ったとこだ」
キッドが見下ろす窓の外に、飛び出す二つの影。キッドとローが半端に煽った分、煮え切らずフラストレーションを抱えた双子が発散しに出たようだった。
「だがまさか、同じような拾い物をするとはな」 「ふふ!バージルが船に乗ってた時は面白かったぜ。全裸で刀振り回しててよぉ」 「そいつも愉快だが、ダンテは裸にギターを抱えてたぜ?」 「はあ!?あんだソレ」
窓の縁に腰掛けるローは瓶から直接酒を飲む。 ぽたりと口端に伝った酒を、腰掛けていたイスから立ったキッドが、猫のように伸び上がり舌を伸して舐め取った。
「誘ってるのか?」 「野暮なこと言うんじゃねェよ…」
時折ピリピリ肌を刺す殺気の余韻。今頃、双子が仲良く戯れているのだろう。 ローとキッドはそれすら心地良く思いながら身体を重た。
「なぁ!今頃ローとあの女頭、同じベッドの中だぜ」 「……!」
鍔競り合いをしながら楽しそうにダンテが言う。バージルはまさかと目を見開きダンテの腹を蹴飛ばすと酒場の方を見た。
「気付いてなかったか?アンタ意外と鈍いんだな」 「敵対する船長同士と聞いている」 「んなもん。障害がある方が燃えるって言うだろ?…ま、色恋に疎いアンタにゃ理解んねぇか」
バージルをバカにするも、バージルはそれどこれではなくダンテを意に介さない。 遠くを見つめるバージルにダンテはやれやれと首を振り剣を納めた。
「割り切れねぇなんて言うなよ?バージル。後手は俺達の方だぜ」 「…俺達?」 「俺も誘われっちまったからには乗らなきゃ損だぜ」
酒場でキッドに食まれた指をワザとらしく舐めて見せるダンテ。
「アンタがハマった女っての、試してみたいしな」 「クズが…」 「なんなら一緒に言い寄ってみるか?」 「……」
「それで手に入るなら…」 「おいおい。冗談だぜ」
---- バジキド(♀)…だけど、ロキド(♀)前提でした。 バージルさんショック。 キッドさんはバージルを弄ぶのが趣味だと思うんだ。悪い女だね。バージルは意外と悪女に溺れそうだ。 ダンテはあららお兄ちゃん哀れ〜と同情と小馬鹿を交えてる感じ。キッドさんを気に入ったのでそのうちキッドさんとエッチするけどダンテは溺れたりしないだろうな。ダンテは楽しいことが好きなだけ。
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