げほっ、ごほっ!げふ、ぉえっ!大丈夫か宇井ー!だ、大丈夫…ですよげふぉっ!オイオイさっきから全然咳がとまってないじゃないかむしろ悪化しているじゃないか。誰かあ宇井を保健室へ連れて行ってやってくれーはあい先生!さ、宇井さん行こう。ありがと…げほっ(つらい…)

先生!宇井さんの咳が止まらなくて…あら?大丈夫?とりあえず熱を測ってみてくれるかしら。はい…けほっ………ごほ………んんっげふぉ!……ピピッ……あ、37.8です…結構高いわねえ…咳もひどいし早退しちゃいなさい。先生え!宇井さんの聞いててすごく苦しい咳は治るんですかね?大丈夫よ死にはしないわ人間って案外丈夫にできてるもんなのよ。明日は学校休んで病院に行きなさいね。…ハイ(不安だ…)

ただいまあ!いろは元気ィ?ヒック…吐きそうタスケテいろは……お母さん……また酔っぱらって帰ってきて…いい加減にしろよ…え?いろはちゃんどこに向かって話してるの?ママはここよ?それ冷蔵庫…いろはちゃん?げほげほげほっ!バタッ………いろはちゃん?いろはちゃーん!



家に帰って来た時点で熱が39.5度ありました。





「マイコプラズマ肺炎ですね」

なにそれなにそれ病名にカタカナ交じってない?なんか重そうじゃない?もしや不治の病?!なんてことはなく、普通に肺炎だった。
しかし私にとっては肺炎でもなんでも、名前のついている病気にかかったのは人生初の事だったのでまあ苦しみながらも少しテンションあがったりしちゃったりで、当然次の日学校は休んだ。そして病気になったことを少しかっこいいとか思ってしまったバカな私は神様からの天罰を食らうことになるのである。まず私は薬が飲めなかった。飲もうとしたら吐く、戻す、リバースの無限ループである。結果熱は下がらず苦しみ続けること約二日。早速私は過去の自分を呪った。カタカナの病名かっこいいとかもう思わないから!だから神様、助けてください!それから私はすぐ金井総合病院に入院することになった。小学一年生の時、骨折して入院したのが一回目。つまりこれが人生二度目の入院となるのだ。よっしゃこれで学校休める!なんてしょうこりもなく思った私への神の天罰はまだまだこれが序の口だったことは言うまでもない。