26.風紀委員の取り締まり



沢田に案内され職員室に着いた。
沢田は朝礼があるからと着くなり走って行ってしまった…。




『……』




無言で扉を開けるとビクッと中にいた教員らしき人達が肩を揺らす。



まるで、誰かと間違えたかのように――…






入ってきたのが#nameだと近くにいた男の教員が気付いて近付いてくる。




「君が…闇市さんか?」


『……そうだ。』




軽く睨めば怖じけづいたのか顔を青くさせ身体を強張らせる教員達。





弱い奴らばかりが群れていて………刻んでやりたくなる…



身に仕込んである武器を取り出そうかと悩んでいると、今度は冷や汗を流しながら少し太った老翁の人が近付いてきた。




「闇市さん…その……早速で悪いんだがね…」



『?』




目線を泳がせながら近付いて来たのはこの学校の校長。
その校長が私に冷や汗を流してまで何の用があるとゆうのだ?






「そのだね………この紙を持って…………応接室…に、行って来て……くれ、ないかな?」


『……この紙は?』


「転入手続き、だよ」


『……………』






小さく息を吐き、校長の手から紙を引ったくり職員室を後にした。















――――――



『此処か?応接室…』



なんとか着いた部屋のプレートには応接室とゆう文字。
しかしなぜ応接室に?
疑問を感じて応接室前で立ち尽くしていると横からリーゼント頭をした一人の男子が声を掛けてきた。





「おい!お前!なんだその格好は!?」


『うん?』


「指定の制服を着ていないとは!風紀を乱す奴は風紀委員が許さん!!」


『風紀委員?』




横にいる男の方を向いて腕を見れば風紀と刺繍された腕章。
確かに沢田と一緒に職員室に向かう途中、女子生徒と擦れ違ったが私の着ている制服とは違っていた。
今の私の格好は白いブラウスに黒いスカートに黒い靴下。
赤いリボンなんか付けてない。
…………リボーンの奴か……(怒)






「ッ……!!!///」




初めて夜依の顔をちゃんと見た風紀委員の一人は夜依の綺麗に整った顔に顔を赤面させる。
突然黙り込んで顔を赤らめた風紀委員の男に夜依は内心で首を傾げた。




「ッ…風紀を乱す奴は、風紀委員が取り締まる!」




何かを振り切るように首を横に振った後にこちらに拳を振り上げてきた風紀委員と名乗る男。


真っすぐだ。わかりやすいし動きが遅い…。





『ふぅん。まぁ群れてないようだけど、売られた喧嘩は買うよ?』




突き出された腕をスッと横に避けてその腕を掴み、流れに任せてそのまま男を床に投げ飛ばした。気を失ったのかピクリとも動かなくなった風紀委員を見下した後に今度こそ応接室に入るべく、その扉を開ける。






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