3.それが始まり。
「ひぇええ―――!!!!遅刻するぅうう!!」
ある一軒家で絶叫をあげて制服に身を包む少年…次期ボンゴレ十代目の沢田綱吉がいた。
ど、どうしよう!!今日は風紀の人達が校門で風紀検査する日だ。
普通の学校ならなんでそれぐらいでこんなにも死に物狂いで慌てるんだ、と思うだろうが、
生憎うちの学校は普通ではない。
並盛中風紀委員長のヒバリこと雲雀恭弥。
俺はまだその人に会った事がないが噂では風紀を乱す者、群れている奴らを仕込みトンファーでめった打ちにし、病院送りにするとゆう人間離れした最強の人らしい。
当然、遅刻をするとゆう事は風紀を乱すとゆう訳で………俺はいま凄く焦っているとゆう訳。
「もうリボーンの奴!今朝に限って起こしてくれなかったし………て、そういえば昨日…あいつ、知り合いが来るから迎に行くとか言ってたっけ……」
リボーンの知り合いって…………まさかまたマフィア関連!?!
か、勘弁してよ〜(泣)
「って!!こんなことしてる場合じゃないよ!!遅刻するぅ―――!!」
鞄を引ったくって母さんに行ってきます!と言って家を後にした。
「つ、疲れた……!」
なんとか走って間に合った俺は今自分の机の上でバテていた。
そして朝の事を思い出す。
そういえば結局リボーンの知り合いの人って…誰なんだろう…?
やっぱりマフィアの人なのかな?リボーンの知り合いってんだから絶対にそうだッ!!!
「おはようごさいます十代目!!!」
「わぁあっ!?」
「ど、どうしたんすか十代目?」
「ご、獄寺君か……びっくりしたぁ…」
そういえば獄寺君はリボーンから聞いてないのかな?知り合いって事は多分イタリアだよね。
獄寺君もイタリアから来たし何か知ってるかも!
「あ、あのさ!」
「おはよっツナ!」
「わっ?!や、山本!?」
「てめぇ野球馬鹿!!何十代目の言葉を遮ってんだッ!!!」
「ん?ワリィワリィ!で?どうしたんだよツナ。そんなしんみりしてさ!」
「てめぇは呼んでねぇすっこんでろ野球馬鹿!!…で十代目!どうしたんで?」
「あ、実は……」
やっと話せる!と思った次の瞬間……
「朝礼を始める!さっさと席につけ!」
またしても話が出来ずに終わる。
「あ、昼休みでいいや。昼休みさ屋上で話すよ。それでいい?」
「十代目がそうおっしゃるなら俺は平気っす!」
「俺もな〜」
「だからてめぇには聞いてねぇって!!」
相変わらず仲が悪いなこの二人……って言っても獄寺君が一方的に嫌ってるだけか。
山本は普通に獄寺君の事友達だと思ってるし。
とりあえず、話は昼休みだな。
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