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64.繋がりを示すもの。

雲雀が主犯のアジトに向かっている時。


ツナとリボーンは病院で次々に運ばれてくる患者の中に、風紀委員副委員長である草壁が口から血を流し運ばれてくるのを見た。


リボーンが何かに感づくようにして草壁の元に行きガパッと彼の口を開かせる。
何かを確認すると戻ってきて真剣な表情でツナを見上げた。



「……どうやら…ケンカ売られてんのは……ツナ。おまえだぞ。」


「えっ!?」



驚いているツナを他所にリボーンはヒラッと一枚の紙切れを差し出す。

それは…



《並盛中のケンカの強さランキング》


と書かれた紙だった。



その紙に書かれた名前、下から順に見ていくと襲われた人物の名前が記入されている。
リボーンがフゥ太は今骸の元にいることと、このランキングを使ってボンゴレをあぶり出すつもりだ、という事実にたどり着く。


このまま下から順にまだ被害は出るだろうと口ずさむのを横に聞きながら俺はそのランキングの中にあった名前に心臓が跳ねる。



「次襲われるとしたら……三位だな。」


「三位って……!!?」


「ヤベーことになってきたな…。」










―――――――――
―――――




『……。』


隣の部屋でフゥ太と一緒にいた葵だけを連れて骸は古びたソファーに座りながら千種の帰りを待っていた。



「クフフ…」


『………。』



肩に頭を預けている葵の頭を撫でる姿は、まるで恋人を愛おしむようかの優しい手つきと表情だった。





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(早く、お前と……)




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