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23.俺の勘違い?





獄寺君のダイナマイトの全ての導火線を切って爆発をしのいだ……。




―あいつは……一般人じゃねぇ。





リボーンの言葉が急に頭に流れてきて……
あの子はマフィア、なの?




「!……このっ!!」


「獄寺君!?」



葵を見た後、何かに気づき目を見開いた獄寺はツナの呼ばれた声にも気付かず葵に向かって爆弾を構えて走り出した。




「待って獄寺君!!」


「ツナ!今行ったら危ねぇよ。」


「だけど…!」


「少し様子見ようぜ、な?」


「………う、ん。」




そう言われたツナは心配な目で二人の戦いを見ていた。
















「(ちっ、こいつ女の癖に結構やるなッ…)」



その頃獄寺は葵との戦いに苦戦していた。武器の爆弾は投げても導火線を切られたり、上空へ跳ね飛ばされたりして当たらない。



それに加えて彼女の槍の攻撃。


かわしてもかわしても早いスピードで攻撃してくる。



なんて女だっ…!!




そう思っていると不意を突かれ背後に廻られる。



「っぶねっ!!」


槍を振り下ろされたが間一髪でそれを避けた。
ツナ達の近くまで下がった獄寺はずっと眉間に皺を寄せたまま葵を睨み付ける。
ツナは何をそこまで獄寺君はあの子を警戒しているんだろうと、獄寺に話を掛ける為口を開かせた。




「ご、獄寺君!なんでそんな無機に…」


「10代目!あの女の腕を見て下さい…。」




腕?と獄寺の言われた通りにツナと山本は葵の腕を見た。




「!あ、あれって!!」

「風紀の…腕章だよな?」




二人の早い動きに気付かなかったけど、あの子の左腕には風紀と刺繍された腕章が付けてあった…。
並盛中で風紀の腕章を付けているとゆうことは………





「じゃあもしかしてあの女子って…」


「な、並盛中生!?」


「そうだ!こいつはヒバリの手下です10代目!!」




獄寺はそう言って葵を睨み続ける。
その鋭い眼光に葵は一瞬怯えるがすぐに睨み返す。




「だけど獄寺君、彼女は違うと…」


「いいえ!ヒバリの手先に間違いはありません!現に10代目を狙ってきたじゃないっすか!!」




ツナの言葉は獄寺の大きな声に打ち消され彼に届くことはなかった。
獄寺はツナを守ろうとする強い想いが無意識に周りの言葉を閉ざしていたのだ。




だがツナだけは彼女が敵ではないと分かっていた。確かに今こうして獄寺君とあの子が戦う事になってしまったけど……






あの子は、戦いを嫌がっている。



何故そう思ったのか分からないけど、あの子の瞳を見た瞬間。



そう思ったんだ。






あの子は戦いや争いを嫌う子だっ、て。




獄寺君と戦っている時の目が……なんだか辛そうに見える…。








それに、なんだか……怯えながら戦っているように見えるのは……




俺の勘違い?


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(あそこで獄寺君を止めなかった事を、俺は後で後悔することになる…。)



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