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TITLE 13.屍の上に立つ男。 しばらく歩いた所でそれはいた。 僕が手配した風紀員の奴とその後ろに数人の群れ…。 「!…葵、君はここで待ってて。」 『恭弥君?』 頭を一撫でしてから騒がしい元凶の元まで足を運ばせる。 確か獄寺隼人だったかな。そいつがちょうど風紀委員を倒したところだった。 「何やら騒がしいと思えば君達か。」 「ヒバリさん!!」 「僕は群れる人間を見ずに桜を楽しみたいからね。だから彼に追い払って貰っていたんだけど…」 チラッと草食動物にやられた風紀委員を見る。 「でも君は役に立たないね。後はいいよ。自分でやるから。」 「い…委員長。」 顔を青ざめ震える草食動物… 「弱虫は土にかえれよ。」 トンファーで殴り倒す。すると草食動物達が「仲間を!」とかほざいていたが… 仲間?僕がこの弱い草食動物と? 「見ての通り、僕は人の上に立つのが苦手なようでね。」 血の付いたトンファー…。 「屍の上に立っている方が落ち着くよ。」 それを聞いたツナ達は改めてヒバリの恐ろしさを知った。 なんのためらいもなく己の部下を殴ったこと、また、ヒバリのその言葉に恐怖を感じる三人。 そんな冷え切った雰囲気に。 『恭…弥君?』 次→ |