冷たくて暖かくて (1/2)
ふと、思うことがある。
委員長は冷たい人なのか、そうではないのか…。
『へっ、くしゅ!』
ずずっ…いかんいかん。委員長が優しいだなんて考え事をしていたら寒気が…
今は応接室で風紀の仕事を押し付けr……ごほっ、しています。
委員長は並盛町内のパトロール及び草食動物(群れてる人)を狩りに行っている…
私は人を咬み殺せないんでここで書類を片付ける用に委員長に押し付けられたとゆう訳。
「僕が帰ってくる間に書類整理を終わらせておいて。もし終わってなかったら……分かるよね?」
とゆう殺人予告オプション付きでッ!!
トンファーをちらつかせ、脅えている私を見てほくそ笑んでいた彼は正にサディスティック星から来た王子だ…。(某漫画)
ちくしょ…委員長のハゲめ!苦労してハゲちまえ!
決して普段言葉では言えない事を心の中で呟く。
口にしたらそれが私の最後の言葉になるから。
『後二枚で終わる…。』
しかしなんですかこの書類の量…
新たなベルリンの壁計画か何かですか?
委員長はベルリンの壁を建てたいんですか?ってぐらいな量…。
これを私一人でやらせる委員長は鬼の子だと思います。
そう、普段だって私を下僕扱いで扱い酷いし…。何かとあれば彼の相棒のトンファーがちらちらと輝いて学ランから顔を覗かせるわで……私の逃げ場はないわけで…。
泣けてくる。
『あ、あとトンファー投げてくるんだよね…。』
以前、屋上で委員長といた時のこと。
うちの校歌を歌いながら小さい羽を懸命に羽ばたかせたヒバードが委員長の頭の上に華麗に着地…。
思わず心の中で彼に拍手を送った。
委員長は眉間に皺こそ寄せたがそのままヒバードを頭に乗っけたまま…。
その姿を目の当たりに見てしまった私はつい口が滑り…
『…可愛い。』
いや、別に悪気があって言った訳じゃない。
本当に可愛いかったんだもん頭に小鳥乗せた委員長が!!!
その瞬間私の顔横をもの凄い速さで何かが通った。
しかもなんか後ろでドゴォッ!!とかありえない音が聞こえるんですが。
恐る恐る後ろを見てみると……
『!?!』
壁にトンファーが生えている?!
いや、正確にはトンファーが壁に減り込んでいるの間違いだが今の私にはそんな間違いどうだっていい。
その後、自分でも驚く速さで土下座したのは言うまでもない。
『あんときはマジ怖かったな…。』
怖いはずなのに…何故か顔は笑みでほころんでいる。きっと動物に優しい委員長を見たからだ。
あんな一面があることを知ってしまったから…。
『あ、……ヤバ……眠く…なって………きた。』
あと一枚で…終わるのに…。
まぁあの量を休まないでここまでやったから一気に疲れが来たのかもしれない。
眠気に勝てず少しだけ、とゆう誘惑に※は机に突っ伏し寝に入った。
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