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TITLE 迷子なんて認めない! 完璧迷子になってしまった。彼女は一本道でも迷子になれる極度の方向音痴なのだ←(本人は認めていない) 『え?……ぇえ?!なんで!?なんで篠ノ女サンが居ないんでしょうか!?(焦)』 よくよく周りを見渡せば人気が無くなってきていた。先程紺が居た場所には誰も居ない。つまりまたも紺と逸れてしまった。 『しょ、しょーがないぁ〜紺ってば迷子になっちゃって!ボクが捜してあげようじゃないか!!(棒読)』 決して自分が迷子になったとは認めない杏雫は幼馴染みが迷子になったとゆうことにする。 だって本当にボクが迷子になった訳じゃないしっ! はっ と杏雫は今の状況を思い出し立ち止まる。 ― 人が…ボク以外周りには人が居ない ― 紺が…いつも隣にいる唯一心を許している紺が傍にいない ― ボクは………また独りになってしまった ゴーグル越しの熱くなってきた目尻に慌てて顔を上に向ける。 そうしなければ……涙が出そうだったから ボクは泣かない……泣いちゃいけない………泣くな…っ! そう心の中で何度も何度も呟く。 大丈夫、ボクは独りだって大丈夫だから……それより紺の身を心配しなければ!! 上へ向けていた顔を戻して前を見る。 『………あれ…?』 次⇒ |