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消えた幼馴染み。








「取りあえず杏雫、次はどこに………………………行った?;」



押さえていた手を顔から退かし、隣にいる杏雫に声をかけた―― つもりだったがそこには杏雫の姿があるどころか影すら無かった……




















『すみませーん!』



その頃杏雫は紺から離れて一人店小屋に来ていた。
店の看板には[茶屋]と書かれている。





杏雫はお茶を貰おうと店員を呼ぶが一人も出てこない。




………?


『…すみませーん!!』



シーン





『……すみませーん!!!』




シーン





『………すーみーまーせーんーー!!!!(怒)』




シーン









ブチッ←切れた音





フフフ…このボクを無視するたぁいい度胸じゃないか………(怒)

不良降臨!!






と、なりそうだったがなんとか抑える。



『あぁもう!店員を引きずり出してやる!!』




そう言うと呆れ(怒り)ながら店の中に入ろうとする。











――― ゴンッ!




『っ!!痛ぁああッ!!!!』



入口の前で何かに顔面をぶつけた。痛めた顔を右手で抑えて指の隙間からのぞくが、しかしそこには何も無く入口の所に見えない壁があるみたいで中に入る事が出来なかった。





『なにこれ!?ボクを拒否ってる訳!客を拒否る店って何!?地味な嫌がらせだなオイッ!!』


「あはははは!」




ボクが必死に店と格闘してるのに突然後ろから聞こえる笑い声。


振り向くと肩にタオルをさげて頭にハチマキをしてるおじさんがいた。



そのおじさんは着物の裾に手を突っ込みながらこっちに近付いて来る。




「お嬢ちゃん、そりゃCGだよ(笑)」


『え?し、CG!?』


「ま、無理もねぇな。スタッフの俺等でもたまに本物と間違えるくらいだ。だからスタッフはゴーグルなしで客を誘導してんだ。カベに頭打つ人もいるしなー。お嬢ちゃんみたいに(笑)」



『うっ///!!!!』




み、見られてた !!!
はずかしいっ!!//



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