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37.傍にいてもいいですか?









『ねぇ梵天…』


柱に寄り掛かると話を続けた。




『ボクは…本当に此処に居ても……いいの?』


「…杏雫?」



ハッと自分の言った事に気付くと杏雫は座っていた身体を慌ただしげに起こし立ち上がる。


『ごめん変な事聞いて…やっぱり疲れてるから先に部屋戻るね!!』



答えを待たずに走り去って行ってしまった杏雫の後ろ姿を見ながら梵天はそろそろ話さなければいけないな…と一人口ぐさんでいた事を杏雫は知らない。



その答えが…彼女の心を乱し、壊れるかもしれない現実だとしても…話さなければいけない……


そう……彼女はもう普通の生活に、日常に戻れなくなってしまった事を…






「……俺も物好きだな。」



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