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江戸へようこそ!









今回の期末テストで歴史が赤点だった人が受ける筈の補習にボクは来ています。
あ、ボクの場合は出席不足が理由で来ているだけだよ?決して赤点を取った訳ではない!


ちなみにボクのお幼馴染みの篠ノ女 紺も同じ出席不足の理由で此処にいる。
その本人はやる気無さそうにボクの隣に立っている…まぁ、ボクもだけど。(只今先生が補習について語っている真っ最中)



先生が言うにはここは大江戸幕末巡回展という所で、CG技術で江戸の町を疑似体験することにより歴史を自分自身で学べる所だそうだ。


まるで本当の江戸時代に来たみたいなリアルさ。


その凄さに補習に此処へ来ている六合鴇時は口を開け呆然として町の中を歩いている人達や空を見ていた。彼は担任の日本史でテストにお見事!!と書かれて赤点を取った高校一年生。



「案外赤点取ってラッキーだったかもー。でけーひろー」



本人は赤点を取ったのにも関わらずラッキーなどと言っていて、まるっきり反省の色が見られない。むしろ感謝している程だ。生徒は皆着物に着替えた後ゴーグルを渡され中に入って行く。




「江戸へようこそ!!」
















歯車が・・・時が・・・時間が・・・動き始めた。


この世界で生きる事に孤独だった少女は・・・―――
空から舞い降り、手を差し出す天狗と共に行く事を決め、生きる為に羽を広げ飛び始める。




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