未定 (2/)
リボーンに連れられ外に出るとそこにはキラキラと太陽の光に反射して光る金色……
「あいつだ。」
「ん?やっと来たぜコラ。」
金髪の髪に青い瞳、迷彩のバンダナをした青年がこちらを見ると駆け寄ってきた。
『リボーン、なんだこいつは。』
「こいつはコロネロだ。なんでもお前の弟子にしてもらいたいらしい。」
ふざけたような顔をしている奴がオレに?
何かの間違いだろ、と言いたい奴だった。
『ふざけるなッ!!こんな奴がオレの弟子になれるはずがない!大体何故オレなんだ?』
他にも教官は腐るほどいる。何故"オレ"なんだ?
「いい質問だぜコラ。」
『……。』
「俺は噂でアンタの指導力の凄さを聞き、アンタの下で働きたいと思った。さっきも見てたぜコラ。アンタのスパルタに惚れた。だから俺をアンタの弟子にしてほしい!」
蒼い瞳は真剣な眼差しでランを見る。
その隣では壁に背を預けて事の様子を見ているリボーン。
『ッ…オレの弟子にだと?貴様みたいな餓鬼には無理だッ!貴様の遊びに付き合うほどオレは暇じゃない!帰れっ!!』
目を見開き怒鳴ったが奴は先程と変わらず真剣な眼差しでオレを見て口を開かせ、
「帰らない。」
『――ッ!』
「俺はどんな修行だろうが堪えて見せるぜコラ。」
そう一言、真っ直ぐに言う。
何故かその真っ直ぐな瞳に負けそうな気がし、背を向けならがらもう一度冷静かつ大きな声で駄目だと告げた。
オレは弟子は取らない。こんな餓鬼に何が出来る!
怒鳴りたい気持ちを抑え冷静に話した。
『出来るわけがない。貴様の見込みはゼロだ。ここから立ち去れ。』
オレはその言葉を残し、次の指導に向かう為その場を後にした。
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