クローナ躯髏VSマーモン(1/3)
「今回の戦闘フィールドは体育館全てで、館内の物は何を使ってもかまいません。」
「尚、このフィールドには特殊装置は用意されておりません。」
体育館の中心に立つチェルベッロが今回の戦う条件を言う。
今まで戦う場所には何か仕掛けがしてあったのに、この霧戦には何もない?
「え…何もないの?」
「霧の守護者の特性にはよけーなもんはいらねーんだ。」
ツナの問い掛けに当たり前かのように話すリボーン。
「無いものを在るものとし、在るものを無いものとすることで敵を惑わしファミリーの実体をつかませないまやかしの幻影―――それが霧の守護者の使命だからな。」
リボーンがツナ達に霧の守護者について説明しているとチェルベッロの一人が離れた場所にいる雲雀に近付く。
「あなたも見学されるのでしたらあちらの方にいて下さい。でなければ出ていってもらう事になります。」
「………。」
チェルベッロと呼ばれる仮面を着けた女が近付きそう言う。
……彼等と群れるつもりは無いが…躯髏の事を知るチャンスだし彼女と約束をした…。
ハァと深い溜息を着いてから彼等の側に寄るがそれでもやはり彼等より少し離れる。
躯髏はその雲雀の姿を横目で見ていた。
『………。』
雲雀が移動したのを確認したチェルベッロ達は頷き合い、手に持っているリモコンのスイッチを押す。
ツナ達の周辺は檻みたいなものに囲まれる。
嵐戦の時と同じで赤外線センサーを張られていた。
無論、それはヴァリアー側も同じこと…。
チェルベッロは二組に赤外線がちゃんと発信されているか確認すると小さく息を吐き、
「それでは霧の対戦。」
「マーモンVSクローナ躯髏、勝負開始!!!」
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(絶対に、負けられない!)
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