沢田家光 (1/5)


あれから六日が経ち、相変わらず犬には邪険にされている躯髏だがそれは彼の照れ隠しだとゆう事を知っていた為気にとめておらずにいる。





『Il、 mio…… nome e'…………』



躯髏は公園で財布の中に入っていた数少ないお金を使ってイタリア語講座の本を買って勉強していた。
何処かいつもと違うのは彼女の容姿…。



いつも着ていた白いブラウスではなく、ちょっといじった黒曜中の女子制服を着ていた。
お腹が出ているタイプで右目には髑髏模様の眼帯を付けて。




なぜ彼女がそんな格好でイタリア語の勉強をしているのかとゆうとそれは昨日の事に遡る……。









――――――





黒曜ヘルシーランドの中で私は一人ポツンと窓の外を眺めている。
犬と千種は用事があるからと言って私に留守を任せて出て行ってしまった。





『…………。』



久しぶりの一人の時間に今まで家族にすら感じたことが無かった"寂しい"って気持ちになる。
そのぐらい私には骸様達の存在が大きい…。




『………!』



窓の外を見ていた私は人の気配を感じてハッと振り返った。
扉を開けて入って来たのは金髪の髪をしてスーツを着た男性…。



だれ―――?




一歩後ろに下がると目の前の人は慌てたように




「あ!おじさん悪い人じゃないから!ごめんなー急に君達の家に入ってきちゃって……」



困った様に笑う人…
悪い人じゃ……ない?
でもなんでここに…。






警戒しながらもスーツを着た男の人を見ていると彼は笑っていた顔を真剣な顔にさせ、




「実は君……いや、六道骸に話があってここに来たんだ。」




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