霧の守護者 (3/3)
「な!!いいんですか、10代目!?」
「うまく言えないけど。彼女じゃなきゃ…いけないのかもって。」
ツナの言葉に安心した躯髏はほっと息を吐き三叉槍をぎゅぅぅと握り締めた。
―良かった、
これで自分は、骸様達の為に戦える…。
千種と犬も、無事でいられる。
『ありがと』
「ざまーみろ!」
犬が嵐の人に向かって舌を出す。
「よし、では円陣いくぞ!!」
なんとか争いも無く霧の戦いに参加出来ることになったとき、晴れの人がそう言っていて雨の人もボスも賛成しているのが聞こえる。
『いい。』
「え……」
『いらない、そんなの。』
そんなことしなくても私が勝たなきゃいけない事には変わらない。
だからそんなの無意味…。
後ろで雨の人がノリが悪いとか言っているのが聞こえたけれどそんなのどうだっていい。
私の仲間は骸様と犬と千種だけ。
それに、私はそうゆう馴れ合いが苦手だし。
私には、骸様と犬、千種がいる。
それだけで、十分。
十分過ぎるほど。
私には我が儘なぐらいに…。
でも、なんで…?
頭の隅ではまだ彼がいる…
雲雀、恭弥が……
END
(こんな気持ち、初めて…)
.
- 34 -
[*前] | [次#]